神戸医療産業都市医療関連企業進出 韓国セルトリオン

 神戸市は19日、世界初の抗体バイオシミラー開発を通じ、新しいビジネスパラダイムを展開する韓国のバイオテクノロジー企業「セルトリオン」が、神戸医療産業都市に日本初のオフィスを開設したと発表した。
 同社は、バイオテクノロジー及び動物細胞大量培養技術に基づき、腫瘍及び自己免疫疾患などの治療に使われる抗体医薬品開発・生産を主な目的として事業展開している。
 これまで培ってきた候補物質の開発及び選別技術、細胞株の開発及び工程開発技術などを積極的に活用し、様々な抗体医薬品を開発している。
 また、神戸市・神戸医療産業都市推進機構がライフサイエンス分野のスタートアップの海外展開支援を目的に実施しているアクセラレータープログラム「Kansai Life Science Accelerator Program (KLSAP)」に、2023年より協賛パートナーとして参画している。ポートアイランドにおけるセルトリオンの事業概要は次の通り。

◆進出先:神戸市中央区港島南町6丁目7番6 神戸ハイブリッドビジネスセンター

◆事業内容:
1) KLSAPパートナーシップへの参加及び韓国スタートアップとの連携

2) セルトリオンの関心分野と合致又はセルトリオンとの協業を希望するKBICのスタートアップ(日本全国のスタートアップを含む)との定期的なミーティングの推進

3) セルトリオンの関心分野に対するスタートアップ向けPitch Eventの開催(予定)

◆従業員:4名(2024年1月現在)

◆イ・スヨンセルトリオン新薬研究本部本部長のコメント
 韓国のバイオ・製薬企業として初めて神戸の医療産業都市に新たな拠点を開設することを大変嬉しく思う。
 当社は、2002年にスタートアップから始めて、今日では韓国のバイオ・製薬産業のリーダーとして成長した。その経験を基に、優れた技術力を持つ国内外のスタートアップとのオープンイノベーションを通じて新薬開発を加速している。
 今回のKHBCオフィス開設は、当社と日本のスタートアップとの革新的な協力のための第一歩だと考えている。セルトリオンオフィスを通じて、協力を希望する多くの日本のスタートアップと頻繁に会い、交流できることを期待している。

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