Numab社と多重特異性抗体「NM49」に関するオプション・提携契約締結 小野薬品

 小野薬品は14日、Numab社(本社スイス、ホルゲン)とがん領域においてNumab社が研究・開発を進める新規多重特異性マクロファージエンゲージャー「NM49」を開発・商業化することを目的としたオプション・提携契約を締結したと発表した。
 同契約に基づき、小野薬品はNM49を全世界で開発・商業化するためのオプション権を取得する。Numab社は、米国で当社と共同でNM49を開発・商業化するオプション権を留保する。
 小野薬品は、同契約締結時に一時金をNumab社に支払うとともに、同社がオプション権を行使後は開発の進捗に応じたマイルストンおよび上市後の売上高に応じたマイルストンと段階的なロイヤルティをNumab社に支払う。
 なお、オプション期間中は、Numab社が研究・開発を担い、小野薬品がその費用を負担する。
 なお、2022年3月、小野薬品とNumab社は、がん免疫領域において本契約の対象とは異なる標的に対する多重特異性抗体医薬品候補に関する開発・ライセンス契約を締結している。
◆滝野十一小野薬品取締役 専務執行役員 研究本部長(Ph.D.)のコメント
 Numab社独自の多重特異性抗体プラットフォームから創製されたNM49の開発・商業化を通して、Numab社とのパートナーシップをより強固なものにできることを大変うれしく思う。
 当社のがん免疫療法に関する深い専門知識を最大限に活かし、がん患者さんの新たな治療選択肢として、一日も早くがん患者さんにNM49を届けられるよう開発・商業化に取り組んでいく。

◆David Urech Numab社創設者・最高経営責任者(Ph.D.)のコメント
 本提携は、小野薬品との3つ目の提携であり、Numab社が米国で共同開発・商業化のオプション権を留保する最初の提携となる。がん患者さんにとって新たな治療効果を発揮する可能性がある多重特異性抗体医薬品の開発で小野薬品と引き続き協力できることをたいへん喜ばしく思う。
 本提携により、私たちの開発パイプラインがさらに拡大し、研究開発活動の生産性の向上につながるものと期待している。

タイトルとURLをコピーしました