2023年12月期の連結業績 損益面は大幅改善 アンジェス

 アンジェスの2023年12月期の連結業績(2023年1月1日~2023年12月31日)は、売上高1億5200万円(128.1%増)、 営業利益△119億6700万円、経常利益△56億5100万円、親会社株主に帰属する当期純利益△70億3600万円となった(カッコ内は対前年比)。
 売上面では、条件及び期限付製造販売の承認を取得し2019年9月から田辺三菱製薬より販売しているHGF遺伝子治療用製品「コラテジェン」は、2023年5月31日に条件解除に向けた製造販売承認申請を提出したものの、当連結会計年度においては、これまで同様、複数診療科で重症下肢虚血の治療を行っている専門医のいる病院のみでの使用となっているため、製品売上高2300万円(対前年比1100万円の増加)となった。
 また、アンジェスクリニカルリサーチラボラトリーで実施している拡大新生児スクリーニングの受託件数が計画通り進まなかったため、総売上高は昨年8月9日に公表した計画に比べ3700万円減少し、1億5200万円となった。
 一方、同社のEnemdo社の研究開発費が計画値より減少したことにより営業損益は計画値(8月9日公表)に比べ15億3200万円改善し、119億6700万円の損失となった。さらに、為替の円安による為替評価差益により営業外収益などが生じたことなどから経常損益は計画に比べ18億4800万円改善し、56億5100万円の損失となった。
 当期純利益は、投資有価証券評価損及び同社子会社のEnemdo社の事業構造改革費用など特別損失を計上したことにより計画値(同)に比べ4億6300万円改善し、70億3600万円の損失となった。

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