レボルカは24日、積水化学と高機能タンパク質の創製に関する受託研究契約を締結したと発表した。
今回の契約により、同社は、独自プラットフォーム技術であるAI(人工知能)を利用した進化分子工学技術「aiProtein」を用いた高機能タンパク質の創製を行う。
レボルカの独自技術aiProteinは、人工知能と進化分子工学を高度に融合させた高機能タンパク質創製技術である。天然タンパク質は、20種のアミノ酸が一本の鎖のようにつながり、それが折りたたまれた構造をもつことで生物機能を有するようになる。
タンパク質は、数億年以上の時間をかけて進化し高度な機能を有する物質になったと考えられている。だが、現在でもアミノ酸のつながり方(配列)とその機能、構造の関係は明らかにされておらず、タンパク質を理論的にデザインすることはできない。
レボルカの人工知能は、限られた数の配列‐機能相関のデータで訓練されることで、機能が向上したタンパク質の配列予測を可能とする。
さらに、aiProteinによって複数の機能を同時に向上させることも実証されている。この技術は、医薬品、工業用に高度に最適化された機能を有する全く新しいタンパク質を創製できる非常に強力で低コストな方法である。