新型コロナ経口治療薬「ゾコーバ」 シンガポールでの製造販売承認取得・販売でJuniper社とライセンス契約締結 塩野義製薬

 塩野義製薬は19日、平安塩野義(香港)がJuniper社(本社:シンガポール)とシンガポールにおける新型コロナ治療薬「ゾコーバ」に関するサブライセンス契約を締結したと発表した。
 今回のサブライセンス契約により、平安塩野義香港はJuniper社に対し、シンガポールにおけるゾコーバ製造販売承認申請および販売に関する権利を導出する。今後、アジアで実施したP2/3試験のデータを基に、シンガポールにおけるゾコーバの製造販売承認申請を目指して、Juniper社が政府当局との協議を進める。
 承認取得後は、平安塩野義香港がJuniper社に製品を供給し、Juniper社が販売を担う。
 なお、ゾコーバは、シンガポールにおいて2023年11月15日、未承認の治療薬を輸入・供給するためにシンガポールが独自に有する薬事システムであるSAR(Special Access Route)申請に基づく承認を受けており、シンガポール国内の一部の施設で使用可能となっている。

 塩野義製薬は、新型コロナ感染症が、今なお人々の生活に大きな影響を与える中、海外でのゾコーバの実用化に向けた取り組みを加速している。今回の平安塩野義香港とJuniper社の協業により、エンシトレルビルの製造販売承認取得を目指すとともに、SAR承認を契機としてシンガポールにおける新型コロナ感染症治療に貢献していく。

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