オムロン ヘルスケアは15日、「コンプレッサー式 ネブライザ NE-C105」が、日本インダストリアルデザイン協会が主催する「JIDAデザインミュージアムセレクション vol.25 2023年」に選出されたとはppyプした。今回で4度目の選出となる。
JIDAミュージアムセレクションは、日本インダストリアルデザイン協会(JIDA)が運営する表彰制度で、「美しく豊かな生活を目指して」をテーマに、社会に寄与する質の高いインダストリアルデザインの製品を選定し表彰するもの。
また、表彰された製品を収集、保管して次世代に伝えることで、教育、産業、生活における文化的な貢献を行うことを目的としている。製品の選出は、JIDA審査委員による審査を経て決定する。
ネブライザは、液状の吸入薬を細かい粒子の霧状にして気管支や肺まで届ける喘息や気管支炎の治療に使われる医療機器だ。今回選出された「コンプレッサー式ネブライザ NE-C105」は、同社が欧州向けに発売している製品である。使いやすさをゼロから考え直し、チューブは差し込みやすいように上面に配置、スイッチは分かりやすく、押しやすい正面に配置するなど、操作性を向上させた。
また、子供が使用する場合でも無理なく使えるように、薬液ボトル(チューブの先にある透明の筒部分)とマスク部を子供の手や顔に合わせて持ちやすいサイズと形状にデザインした。
今回、子供が嫌がることなく治療を継続できるなど使用者目線での細かな工夫を施したユーザビリティが高く評価された。審査講評文は、次の通り。
従来型ネブライザの持つさまざまな問題点を操作者(親)と利用者(子)の立場から、デザインによって解決した製品である。本体チューブ構造や操作部レイアウト、薬液ボトルなどの機能性を重視した設計に加え、柔らかい色・カタチの構成により治療のストレスや恐怖感を排除した外観デザインからは、「人に寄り添う」というコンセプトが感じられる。ユーザビリティにこだわった優れたデザインである。
オムロンヘルスケアは、今後も「呼吸器疾患増悪ゼロ」を目指し、呼吸器疾患(喘息やCOPD)の患者とその家族の精神的・経済的な負担を解消するために、機能とユーザビリティに優れた商品やサービスを創出していく。