2023年「心に残った音」トップ10決定 第1位は「WBCでの日本代表世界一決定時の大歓声」

 リオン(本社:東京都)は、2023年 「心に残った音」の調査結果を発表。第1位には、「第5回WBCで日本代表が世界一に輝いた時の大歓声」が選定された。
 世の中には様々な 『音』 が存在しており、『音』と『記憶に残る出来事』が密接に結びついているケースが少なくない。リオンは、音を科学する企業として、多くの人々が1年を象徴する印象深い音を共有していることに着目し、2011年から毎年「心に残った音」について調査を実施している。
 今年で13回目となる2023年の「心に残った音」の調査概要、トップ10、調査結果の要約は次の通り。
【調査結果の概要】
 候補となる音は注意喚起音、自然音、歓声、人工音、機械音、ニュース報道の一部(声)、テレビ番組やテレビCMの効果音などとし、流行歌や流行語、テレビCMなどでの企業名・商品名などは対象外としている。
 同社グループ内で募集した「心に残った音」候補の中から、選考委員会でインターネット投票の対象とする音を選定。インターネット投票は、一般の人1000名を対象に実施し、その他(投票対象以外)の「心に残った音」についても調査した。
・調査時期:2023年11月中旬
・調査方法:インターネットを通じて実施
・有効回答:1000名

【トップ10】

【調査結果の要約】
◆第1位:「第5回WBCで日本代表が世界一に輝いた時の大歓声」
 史上最強といわれるメンバーで臨んだ今大会は、3月21日の決勝戦で日本代表がWBC連覇を狙うアメリカに3-2で競り勝ち、14年ぶり3度目の世界一に輝いた。
 最後は、後世まで語り継がれる最高の対決が実現し、勝利の瞬間には選手たちが喜びを爆発させ、マウンド上に歓喜の輪ができました。負けたら終わる緊張感のある戦いを気迫のこもったプレイで勝ち進む姿に多くの方が勇気をもらったのではないか。

◆第2位:「日本各地で開催された花火大会やお祭りの音」
 新型コロナウイルス感染症の5類移行によって行動制限がなくなり、各地では夏の風物詩である花火大会やお祭りが4年ぶりに開催された。真夏の夜空を彩る色とりどりの大輪の花に観客からは感嘆の声が上がった。
 また、お祭りなどの伝統行事では、体の芯に響く太鼓の重低音や踊りに合わせた掛け声と手拍子で盛り上がり、開催地は多くの人々で賑わった。

◆第3位:「紛争地帯における爆発音」
 経済問題や宗教、文化の違いなどが複雑に絡み合うことで解決が困難な事態が続いている。武力ではなく、語り合うことで解決できないかと心を痛めている人が多いのではないか。争いの終結は今も見えていない状況であるが、早く平和が訪れることを願わざるを得ない。

◆第4位:「38年ぶりに阪神タイガースが日本一になった時の歓声や街中の盛り上がり」
2023年のチームスローガンに「A.R.E.(エー・アール・イー)」を掲げ、ファンの声援を追い風にあれよあれよと頂点に輝いた。59年ぶりの関西対決となった日本シリーズは両者譲らず第7戦までもつれる展開に。65歳で再登板となった岡田監督は、1985年のシリーズ制覇に主軸として活躍し、今度は着実に勝つことに徹する采配で、38年ぶり2度目の日本一を手繰り寄せた。この瞬間を長く待ち望んでいたファンの喜びはひとしお。歓喜に酔いしれる夜となった。

◆第5位:「バスケットボールやバレーボールなど、多くの競技において五輪出場が決まった時の歓声と雄叫び」
 今年はパリ五輪出場にかけた熱戦が国内外で繰り広げられ、バスケットボールやバレーボール、柔道、スポーツクライミングなど様々な競技でパリ五輪の切符を掴んだ。
 選手の中には、世界の強豪と戦うために活動拠点を海外へ移し、世界トップレベルの技術や戦術の体得を目指した人もいた。その努力が実を結び、輝きを放った瞬間であった。

◆第6位:「声出し解禁となり、ライブ会場・フェス・スタジアムなどで溢れる観客の声」
 アーティストと観客が作り上げる一期一会の一体感。声援の中でライブができる嬉しさや観客とのコール&レスポンスを楽しむ姿があり、久しぶりの感覚にステージや観客席はたくさんの笑顔で溢れた。大きな声で声援を送る。制限されていた鬱憤を晴らすかのように会場は盛り上がりを見せた。

◆第6位:「ガザ地区で懸命に救護する人々の声」
 パレスチナ・ガザ地区では、戦闘の厳しさが増すことで電気や水、食料、燃料の供給が遮断され、住民の窮状が深刻になっている。こうした厳しい環境の中で、自らも身の危険がありながら、懸命に助ける姿に心を揺さぶられます。停戦交渉や停戦を訴える大規模なデモが行われているが、解決の糸口が見つからない難しい局面が続いている。

◆第8位:「東京では64日間真夏日が続くなど、記録的な暑さに喘ぐ声」
 今年は世界中で暑い日が続く夏となった。日本でも最高気温が35℃を超える猛暑日が多く、各地で年間の真夏日日数の最多記録が更新された。この記録的な暑さは、農作物の品質や収穫量に深刻な影響を与え、線状降水帯を含む集中豪雨による河川の氾濫や土砂災害などをもたらした。
 今後は、さらに気候変動に注意しなくてはならない状況となっている。

◆第9位:「男性アイドルグループが多数所属する大手芸能事務所の記者会見における怒号」
 3月に海外メディアが被害者の告白を取り上げた後、新たな被害者が名乗り出るなど事態は広がった。事務所側は謝罪したが、不十分な対応が批判を浴び、記者会見では厳しい声も聞こえてき。たびたび挙手するも指名されないことへの不満や進行が停滞することへの苛立ちなどで記者から怒号が飛び交う荒れ模様となったことで大きな話題を呼んだ。

◆第10位:「日本の観光地で飛び交う海外旅行客の話し声」
 10月に日本を訪れた海外旅行客数は新型コロナウイルス感染症拡大後、初めて2019年の同じ月を上回った。
 ニューヨーク・タイムズでは、“今年行くべき世界の52か所”の中で岩手県盛岡市を紹介するなど、国内の旅行先にも変化が生まれているようだ。四季折々の自然の美しさやおもてなしの心がSNSでも話題となり、国内にいると、あまり意識することのない「日本の魅力」を再認識するきっかけにもなっている。

◆その他の回答
・ニュース原稿を読む生成AIの音声(60代男性)
 チャットGPTに代表される文章や画像、音声を自動でつくる生成AIの急速な進化に驚きつつ、未来の活用方法が気になったから。

・子どもたちの話す声、笑い声(30代女性)
 マスク着用義務が緩和され、子どもたちの笑顔や楽しそうに話す声が印象的だったから。

・街中や電車内で聞こえる他人の会話(50代男性)
 5類に移行後はマスクをしている人も減り、街中や電車内での人々の会話がコロ ロナ前に戻ってきたと感じたから

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