アストラゼネカは、胆道がんの治療に役立つ情報を提供するウェブサイト「教えて、胆道がん」(https://www.az-oncology.jp/tandogan)を8日にオープンした。
胆道がんは、年間約2万3000人が罹患しており、その5年生存率は膵がんの次に低く、治療選択肢も長年限られていた。アストラゼネカが2023年2月に実施した胆道がん患者調査では、胆道がんと診断される前から、胆道または胆道がんについて知っていた患者は2 割程度に留まり、約半数は全く知らなかった(名前も聞いたことがなかった)と回答した。
また、がんと診断された後に生活が大きく変化する中で、治療法やその後の経過での体の変化等を医療者に相談できているケースは半数に満たず、さらに、医療者や職場へのコミュニケーションに関する悩みなども患者自身の中で抱えている場合が多いことも明らかになっている。
こうした中、これまでよく知られていなかった「胆道がん」に罹患した患者が、疾患や治療の理解をはじめ、治療や暮らしについてなど、さまざまな悩みに立ち向かう際に役立つ情報サイトを開設した。
今回、新たに開設した「教えて、胆道がん」では、胆道がんと診断された患者や家族の抱える疑問、悩みを4つのカテゴリ「胆道がんとは?」「治療」「コミュニケーション」「日常生活」に分け、胆道の基礎知識から治療中の日常生活を送りやすくするヒントまで、Q&A 形式で掲載している。
回答は、多くの胆道がん患者と接してきた胆道がん専門医およびがん相談支援センターで、胆道がんをはじめ、多くのがん患者の相談に向き合っている看護師がそれぞれの目線から答えた内容を掲載している。
同サイト監修の古瀬純司神奈川県立がんセンター総長のコメント
胆道がんは、一般の方に十分に知られている病気とはいえず、胆道がんと診断されたことで、患者さんやご家族にとって不安が大きいものと思われる。
最適な治療を受け、安心して生活していただくには、正確な情報を得ることが大切で、まずは本サイトにより病気の理解を深めていただければ幸いである。
胆道がんでも一人ひとりの病状は異なる。是非、本サイトをご覧いただき、専門の医療従事者にもっと詳しい情報や治療方針をご相談いただければと思う。