肌の調子を低下させる原因を「ストレス」と考える人が半数以上
大正製薬は、20~69 歳の男女 400 人を対象に、「お肌に関する意識調査」を実施し、肌の調子を低下させる原因を「ストレス」と考える人が半数以上(51.8%)に上ることが判明した。
ニキビ、乾燥、シワ、たるみ…年代を問わず悩みは尽きない肌。最近は男性の間でも肌ケアへの関心が高まっている。この肌トラブルに密接に関わっているのが腸内環境だ。悪玉菌が増えて腸内環境が乱れると肌にも悪影響がある。
今回の調査の結果、半数以上の人(51.8%)が、肌のコンディションを低下させる原因は「ストレス」だと考えている。「油っこい食べ物」(37.0%)や「菓子など甘いもの」(32.3%)もいけない、さらに「便秘など腸の働きの低下」(27.3%)や「胃腸の働きの低下」(26.5%)が原因と考える人も4 人に1人以上いて、お肌ケア・インナーケアへの理解が広がっていることがわかる。同調査及び調査結果の概要、詳細、小林メディカルクリニック東京院長・小林暁子氏のアドバイスは次の通り。
【調査結果の概要】
◆肌の調子を低下させる原因は、「ストレス」(51.8%)が1 位。次いで「油っこい食べ物の摂り過ぎ」(37.0%)、「菓子など甘いものの摂り過ぎ」(32.3%)。
「便秘など腸の働きの低下」(27.3%)や「胃腸の働きの低下」(26.5%)が原因と考える人も 4 人に 1 人以上
◆女性の肌の悩み、30代は「乾燥」(35.0%)、40 代は「シミ」(52.5%)、50~60 代は「シワ・たるみ」(50 代 50.0%、60 代 67.5%)が 1 位に。
男性は、全年代で「肌トラブルはない」が1位。男女ともに20代はニキビの悩みが多い
◆日頃の肌ケアは、女性1位「化粧水など基本的なスキンケア」(51.0%)、2位「メイクは必ず落として寝る」(49.0%)。男性は「特に何もしていない」が全年代で1 位
◆「美肌で連想する有名人・タレント」1 位は綾瀬はるか、続いて田中みな実、北川景子
【調査結果の詳細】
◆肌の調子を低下させる原因は、「ストレス」(51.8%)が 1 位。次いで「油っこい食べ物の摂り過ぎ」(37.0%)、「菓子など甘いものの摂り過ぎ」(32.3%)。
「便秘など腸の働きの低下」(27.3%)や「胃腸の働きの低下」(26.5%)が原因と考える人も4人に1人以上肌の調子を低下させる原因について、男女ともに最も多く挙げられたのが「ストレス」。
次いで「油っこい食べ物の摂り過ぎ」(37.0%)、「菓子など甘いものの摂り過ぎ」(32.3%)、「肌の乾燥」(28.8%)の順になった。 ストレスが肌のコンディションを左右すると、多くの人が認識していることがわかります。「便秘など腸の働きの低下」(27.3%)や「胃腸の働きの低下」(26.5%)が原因と考える人も 4 人に 1 人以上で、お肌ケア・インナーケアへの理解が広がっていることがうかがえる。
◆女性の肌の悩み、30 代は「乾燥」(35.0%)、40 代は「シミ」(52.5%)、50~60 代は「シワ・たるみ」(50 代 50.0%、60 代 67.5%)が 1 位に。
男性は全年代で「肌トラブルはない」が 1 位。男女ともに 20代はニキビの悩みが多い「肌についてお悩みは何ですか」の質問に対して、年代別で見ると、女性では、20 代「ニキビ」(37.5%)、40代「シミ」(52.5%)、50・60代「シワ・たるみ」(50代 50.0%、60 代67.5%)が 1 位という結果であった。
全年代の男性と、30代の女性では「肌トラブルはない」が最も多く、自分の肌に一定の自信がある人も少なくないことがうかがえる。また、「ニキビ」が最も多いのは20代の男女(男性 17.5%、女性 37.5%)で、若い年代ならではの悩みといえる。
◆日頃の肌ケアは、女性1位「化粧水など基本的なスキンケア」(51.0%)、2位「メイクは必ず落として寝る」(49.0%)。男性は「特に何もしていない」が全年代で1位「お肌のために日頃から行っているスキンケア・インナーケアは何ですか」という質問には、女性は1位「化粧水など基本的なスキンケア」(51.0%)、2 位「メイクは必ず落とし
て寝る」(49.0%)で、全年代でも上位に。一方男性は、「特に何もしていない」が全年代で1位。
20~30 代男性は、次いで「丁寧な洗顔」(20 代・30 代 22.5%)、「化粧水など基本的なスキンケア」(20 代 17.5%、30 代 20.0%)とお手入れ派が多いのに対して、40 代以上は「睡眠時間を十分とる」「野菜を多く食べる」ことで、お肌ケアを目指す人が多くなっている。
◆「美肌で連想する有名人・タレント」1 位は綾瀬はるか、続いて田中みな実、北川景子
「美肌で連想する有名人・タレントは誰ですか」という質問には、1位:綾瀬はるか、2位:田中みな実、北川景子という結果になった。続いて名前が挙がったのは、IKKO(6名)、新垣結衣(6名)、石原さとみ(4名)、石田ゆり子(4 名)など。CM への出演や美容法の発信などによって、肌美人のイメージが強くなっていることがうかがえる。
【小林暁子氏のアドバイス】
必要な栄養をしっかり吸収できる胃腸こそ、美肌をつくるがカギ
善玉菌を増やし、美肌を目指すためにはどんな腸内ケアに注意すればよいのかを「美肌づくりは胃腸から」
<胃腸の調子が悪いと肌が老化!?>
食べ物の栄養は胃腸で消化・吸収された後、血液にのって全身の各細胞へ送られていく。肌細胞にもしっかりと栄養素が行き届くことで代謝が促進され、肌の健康が保たれている。
ところが胃腸の働きが悪いと、食事で摂取した栄養がうまく消化・吸収されない。全身の細胞にも行き届かなくなり、細胞の栄養不足から顔に吹き出物ができたり、乾燥肌やくすみなど肌の老化が進む原因の1 つにもなる。
また、腸内環境が乱れると悪玉菌が増殖し、有害物質が多くつくられる。身体はこの有害物質を体外へと、皮膚からも排出しようとするため、肌に負担がかかり、その結果きめが乱れたり、古い角質がたまることでニキビや肌荒れを引き起こすと考えられている。
胃腸の働きは自律神経でコントロールされているため、ストレスが原因となる病気の予防としても、ストレスケアを習慣にしよう。
<ストレスケアには、自律神経を整える「呼吸法」を>
自分でできるストレスケアとしておすすめなのが、自律神経のバランスを整える「2 対1呼吸法」。副交感神経の働きは加齢と共に低下するため、意識的に高める必要がある。
もちろん胃腸の働きを整えるのにも有効である。「2 対1呼吸法」は、寝る前に行うのがベスト。眠りにつきやすくなるメリットもあるので、毎日の習慣にしていこう。
この呼吸法は、瞑想と同じ効果もあるので、気持ちを落ち着かせたい時に実践するのもよいだろう。
<食習慣の改善を心掛けよう>
ほかにも、胃腸の働きに大きく影響するのが食習慣である。「冷たい飲み物や食べ物が好き」「他人よりも食べるのが早い」「つい食べ過ぎてしまうことが多い」「揚げ物や脂の多い肉
類など、脂っこい食事が好き」といった傾向がある人は要注意。いずれも胃腸への負担が大きく、消化・吸収力の低下にもつながる。「よくかんでゆっくり食べる」「腹 7、8 分目を心がける」ことを意識しよう
また、脂肪の多い物、冷たい飲食物、辛い物、塩辛い物、カフェインやアルコールなど刺激の強い物、食品添加物を使った加工食品なども、胃に負担がかかるので、摂り過ぎないように気を付けよう。
<お腹が「グーッ」と鳴るのは老化予防に効果的!?>
規則正しく食べる習慣は大切だが、お腹が空いていないのに時間がきたら食べるのは避けたいもの。空腹を感じていなければ、食事を軽くするなどして調整を。胃から分泌されるホルモン「グレリン」は、老化予防のカギとなる細胞中のミトコンドリアを元気にして増やす働きがあることから、アンチエイジングにつながるホルモンとして注目されている。
空腹時にお腹が「グーッ」と鳴るのは、「グレリン」がよく分泌されている証拠。しっかりとお腹が空いてから食べる習慣が、老化予防にも効果的である。
◆食物繊維は 1 日 20~25g を目標に摂取
食物繊維には水に溶ける「水溶性」と水に溶けない「不溶性」があり、どちらも便秘改善など、腸にうれしい効果が。善玉菌の増殖に特に効果があるのは、「水溶性」の食物繊維である。
<例> 水溶性食物繊維を多く含む食品
野菜類(ごぼう、にんじん、芽キャベツ、おくら、ブロッコリー、ほうれん草)、豆類(納豆)、いも類(さといも、こんにゃく)、海藻・きのこ類、果物
◆発酵食品を毎日 2 品以上食べる
発酵食品には、乳酸菌やビフィズス菌、酵母菌、麹菌などの善玉菌が含まれている。腸内細菌の多様性を維持し、腸内環境を整えるためには2種類以上摂ることを心掛けよう。
<例>ヨーグルト、ぬか漬け、納豆、キムチ、味噌、チーズ
◆白砂糖をオリゴ糖に替える
オリゴ糖は腸内の善玉菌のエサとなり、善玉菌の増殖をサポート。血糖値の急上昇を抑えるので、肌老化につながる糖化対策にもなるといわれている。
ヨーグルトを食べる時にはドライフルーツをプラスしたり、白米にもち麦を加えたりし、食物繊維が多い食材を、毎食少しずつプラスしていくとよいだろう。
食事での摂取が難しい場合は、整腸剤で補うのも一つの方法である。
◆腸活情報サイト“腸活ナビ”https://www.biofermin.co.jp/chokatsu_navi/