VANFLYTA 急性骨髄性白血病一次治療対象に欧州で販売承認取得 第一三共

 第一三共は9日、FLT3阻害剤「VANFLYTA」について、FLT3-ITD変異を有する急性骨髄性白血病(AML)の一次治療を対象として欧州連合(EU)で販売承認を取得したと発表した。
 VANFLYTA、FLT3-ITD変異を有するAML患者への一次治療を対象としたP3試験(QuANTUM-First)の結果に基づき、欧州委員会(EC)より承認されたもの。なお、同剤は、第一三共のがん領域のパイプラインにおいて、EUで承認された2つ目の革新的医薬品である。
 経口のFLT3阻害剤であるキザルチニブは、日本において「再発又は難治性のFLT3-ITD変異陽性の急性骨髄性白血病」の適応で2019年6月に製造販売承認を取得し、同年10月より、ヴァンフリタ錠17.7mg、同錠26.5mgとして販売されている。また、2023年5月に「FLT3-ITD変異陽性の急性骨髄性白血病」の適応追加を取得した。
 米国においては、本年7月にFLT3-ITD変異を有する急性骨髄性白血病の一次治療を対象として販売承認を取得し、8月より、VANFLYTAとして販売されている。
 今回の販売承認取得によって第一三共は、FLT3-ITD変異を有するAMLにおける新たな治療の選択肢を提供することで、欧州のAML患者に貢献していく。

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