塩野義製薬は1日、持田製薬と不眠症治療薬「ダリドレキサント」の日本における販売提携契約を締結したと発表した。
ダリドレキサントは、経口の不眠症治療薬で、覚醒を促す神経ペプチド(オレキシン)の受容体(OX1RおよびOX2R)への結合を選択的に阻害し、過剰な覚醒状態を抑制し睡眠状態へと移行させることで効果の発揮が期待できるデュアルオレキシン受容体拮抗薬(DORA)である。
2022年1月に米国で、4月に欧州でそれぞれ承認されており、その他の承認済み地域を含め、Idorsia Pharmaceuticals(本社:スイス)により「QUVIVIQ」のブランド名で販売されている。
日本においては、持田製薬とそーせいグループの子会社であるイドルシア ジャパンが共同開発に取り組んできた。国内の不眠症患者を対象としたP3試験において有効性および安全性を検討し、その結果に基づき2023年10月31日にイドルシア ジャパンが厚生労働省に製造販売承認申請を行った。
今後、イドルシア ジャパンが製造販売承認取得後、持田製薬とイドルシア ジャパンが共同で販売を行い、塩野義製薬は同販売提携契約に基づき、持田製薬と連携して販売に取り組む。