統合報告書「Santen Report 2023」を発行 参天製薬

 参天製薬は13日、財務情報・非財務情報を統合的に報告する「Santen Report 2023」(2023年3月期統合報告書)の日本語版・英語版をともに発行したと発表した。
 同報告書は、参天製薬の IR(株主・投資家向け)情報サイトで公開してい る(https://www.santen.com/ja/ir/document/annual)。
 参天製薬は、1890年の創業以来、「天機に参与する」という基本理念のもと、130年以上の長きにわたり人々の目の健康維持・増進を追求してきた。
 眼科領域に特化したスペシャリティ・カンパニーとして、世界中の患者や生活者、医療関係者への価値ある製品・サービスの提供を通じて、人々の「Happiness with Vision」の実現を目指し、必ず「人」を中心に考え行動する「People Centricity」の価値観のもとに日々の事業に取り組んでいる。
 同報告書では、成長に向けた中期的な戦略、戦略実行の主体となる事業基盤およびその着実な実行を支える組織体制、財務戦略について紹介し、参天製薬による患者や社会への価値創造の方策を伝える。
 同社では、今後もステークホルダーとのコミュニケーションを大切にしながら、「Happiness with Vision」の実現に向け、企業価値創造に取り組んでいく。

「Santen Report 2023」の概要は、次の通り。

◆イントロダクション
・同社が、基本理念と WORLD VISION を軸として、目にかかわる社会課題にどのように挑み続けているのか、どのような強みを活かして患者さんへの貢献を実現していくのかを紹介する。

◆価値創造に向けた戦略
・ 伊藤毅代表取締役社長兼CEOのメッセージをはじめ、再成長に向けた羅針盤である新中期経営計画(2023~2025 年度)について説明する。
・ 越路和朗チーフ ファイナンシャル オフィサーのメッセージを通じて、新中期経営計画の実行を支える財務戦略について説明する。
・ 新たな経営体制や戦略等をふまえて更新した価値創造プロセスや、新戦略の考え方の基盤となる具体事例として①コマーシャル・エクセレンスの地域展開、②患者さんへの価値貢献を目指す製品創製、③高品
質と安定供給を支える生産現場について紹介する。

◆社会・環境
・ 社会の持続的発展への貢献と中長期的な企業価値向上を目指す参天製薬のサステナビリティ戦略を紹介する。ESG マテリアリティのうち、特に新中期経営計画の実現とその先の持続的な成長につながっていく「社会的意義のある製品の市場浸透」と、事業成長を支え牽引していくための「人材の育成・登用」を最重要課題として取り組みを進めている。
・ 組織力強化と持続的な成長の中心となる人的資本の活用、特に人材の育成と登用に関する取り組みや2022 年度にグローバルで取り組んだ参天製薬独自の社員向け研修プログラム「ブラインドエクスペリエンス(見えない体験)」の成果について紹介する。
・ 日本国内の全従業員を対象とした「眼科検診」など、健康経営に対する活動や、持続可能な社会の実現に向けた生産現場における環境保全への取り組みなどを紹介する。

◆コーポレート・ガバナンス
・ 中島理恵取締役会議長および新任監査役やチーフオペレーティングオフィサー(COO)からの就任メッセージ、これまでの取締役会の議論や実効性、今後の参天製薬の成長にどのように伴走していくのかをテーマにした社外取締役による対談を紹介する。

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