アルツハイマー病診断薬「「アミヴィッド静注」 軽度認知障害疑が疑われる患者に対する適応追加承認取得 PDRファーマ

 PDRファーマは8月31日、アルツハイマー病診断薬「アミヴィッド静注」について、厚労省より軽度認知障害疑いの症例への適応追加承認を取得したと発表した。
 新アルツハイマー治療薬「ラカネマブ」(エーザイ)の実用化を見据えたもの。レカネマブ投与には、PETもしくは脳脊髄液の検査で、アルツハイマー患者脳内の「アミロイドベータ」の蓄積を検査する必要がある。
 同剤は、2016年12月に国内で初めて「アルツハイマー型認知症が疑われる認知機能障害を有する患者の脳内アミロイドベータプラークの可視化」の効能で承認を取得した PETイメージング剤だ。
 今回の効能追加により、アルツハイマー病による軽度認知障害が疑われる患者に対しても、同剤を用いたPETイメージングによる脳内のアミロイドベータプラークの蓄積を確認することができるようになった。
 米国ではアルツハイマー病(疾患)の原因に直接働きかけて進行を抑制する新しい治療薬(疾患修飾薬)として「レカネマブ」が承認されており、日本国内においても厚労省の専門部会で承認が8月21日に了承された。
 疾患修飾薬の対象として想定される患者の選択には、脳内のアミロイドベータプラークの蓄積お確認が求められており、同剤はこうした確認に使用できる薬剤となる。

タイトルとURLをコピーしました