塩野義製薬は29日、経口セフェム系抗生物質製剤「フロモックス小児用細粒」について、提携先の北京華衛医薬(本社:中華人民共和国北京市)を通じて中国全土で販売を開始したと発表した。
同剤は、本年1月に国家医療保険償還医薬品リスト(National Reimbursement Drug List、NRDL)に収載されている。今回販売を開始した中国では、小児を対象とした感染症治療の選択肢が限られており、同剤の小児感染症に対する新たな治療選択肢としての貢献が期待されるす。
なお、北京華衛医薬は、1992年設立の製薬企業で、中国市場での医薬品販売を実施しており、日本の大手製薬会社との提携品の中国市場での販売実績がある。主な販売製品には、小児、痛み、免疫、抗がん剤、抗感染症薬などが含まれ、中国全土の主要病院をカバーする販売ネットワークを有している。