第一三共は24日、第6回日本医療研究開発大賞において、同社独自の抗体薬物複合体(ADC)技術である「DXd-ADC技術」を開発し、新規がん治療薬を創製した功績が評価され、内閣総理大臣賞を受賞したと発表した。
日本医療研究開発大賞は、わが国のみならず世界の医療の発展に向けて、医療分野の研究開発の推進に多大な貢献をした功績を称えるもの。医療への国民の関心と理解を深めるとともに、研究者等のインセンティブの向上を目的として、2017年度より表彰が行われており、今回で6回目となる。
内閣総理大臣賞は、極めて顕著な功績が認められる事例1件に対して授与される。今回の受賞は、同社が独自の「DXd-ADC技術」を開発による抗悪性腫瘍剤エンハーツの創製および同技術を適用した複数の新規がん治療薬候補の開発も進行中で、がん治療への更なる貢献が期待できることが高く評価されたもの。
表彰式は2023年8月23日に首相官邸にて開催され、岸田首相より授与された。
◆眞鍋 淳第一三共代表取締役会長兼 CEOのコメント
この度の名誉ある受賞を大変光栄に思う。今回の受賞は、当社が培ってきたサイエンス&テクノロジーが高く評価されたものであり、大きな励みとなる。今後も、患者さんに革新的医薬品を迅速にお届けし、世界中の人々の健康で豊かな生活に貢献できるよう、研究開発に積極的に取り組んでいきたい。