9月19日に「現代のアディクション」テーマに第4回都医学研都民講座開催 東京都医学総合研究所

 東京都医学総合研究所 は、9月19日に「現代のアディクション」をメインテーマとした一般向け都民講座(第4回)をハイブリッド形式(会場+オンライン配信)で開催する。参加費は無料。
 当日は、講師に曽良一郎神戸大学大学院医学研究科デジタル精神医学部門特命教授を迎え、同研究所の井手聡一郎副参事研究員とともに講演会を実施する。都民講座の概要および講演要旨は、次の通り。

1、 日時:9月19日(火曜日)午後2時30分から午後4時まで

2、開催方法:会場とWeb会議システム「Zoom」によるハイブリッド開催

3、演題:
◆「ネット・ゲーム依存の基礎知識と対応について」=曽良一郎神戸大学大学院医学研究科デジタル精神医学部門特命教授 

【講演要旨】
 インターネットを介したオンラインゲームなどの普及に伴い、ネット・ゲーム依存は世界的に社会問題となっている。児童青年期では「勉強についてゆけない、学校がおもしろくない」ことなどからネット・ゲームの過剰な使用が始まり、引きこもり・不登校によりネット・ゲーム依存がさらに進むという悪循環が生じている。
 患者の多くは学業、仕事に支障をきたしているが、専門外来を受診する症例の中には家族への暴力や盗みなどの問題行動を伴っている。さらに、注意欠陥多動性障害(ADHD)などの発達障害を併存していることも少なくない。治療方針としては生活リズムを見直し、ネット・ゲ一ムの優先度を下げることが目標となる。

◆「身近で多様なアディクション」=井手聡一郎東京都医学総合研究所依存性物質プロジェクト副参事研究員 

【講演要旨】
 アディクションとは、薬物(麻薬・覚醒剤・大麻)やアルコール、タバコ・電子タバコなどを対象とした依存である物質依存に加えて、ギャンブルやゲーム、盗癖など特定の行動を繰り返し行ってしまう行動嗜癖も含めた概念である。
 「薬物依存」と限定した場合、日本においては報道などで見る遠い世界の出来事と認識される人も多いが、共通したメカニズムを持っていると考えられる様々な事柄へのアディクションは、非常に身近な問題となり得る。
 本講座では、国内外におけるアディクションの現状と、それに向けた取り組みに関してお話しする。

4、参加定員:540名
(都医学研講堂:40名、オンライン:500名 事前申込、先着順、無料)
5、申込み方法 
【会場での聴講者】
往復はがき又はメールで申し込む(1通につき2名まで)。
往復はがきは、住所、氏名(フリガナ)、電話番号、2名希望の場合は同伴者氏名及び「第4回都民講座(対面式希望)」と記入の上、お申し込む。返信用はがき表面にも郵便番号・住所・氏名を必ず記入する。
 メールは、件名を「第4回都民講座(対面式希望)」とし、氏名(フリガナ)、電話番号及び2名希望の場合は同伴者氏名を記入の上、申込専用アドレス(tomin@igakuken.or.jp) まで。

【オンライン視聴】

ホームページ(https://www.igakuken.or.jp/public/tomin/2023/tomin04.html)の登録フォームより申し込む。

【締切】
9月11日(月曜日)(往復はがき:必着、メール:必着)

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