B型肝炎患者のインタビュー小冊子制作 ギリアド

 ギリアドは25日、28日の「世界肝炎デー」に合わせてB型肝炎への正しい理解を促進するために患者に対するインタビューをまとめた小冊子を東京肝臓友の会の協力の下に制作したと発表した。
 B型肝炎は、ウイルス性肝炎のひとつで、肝臓が炎症を起こすことにより、肝臓の細胞が破壊され、機能が低下する疾患である。B型肝炎は血液や体液を介して感染し、感染経路は、ウイルスを有する母親からの感染(1986年以降は母子感染防止事業により大幅に減少)、集団予防接種時などの注射針の使い回しのほか、刺青や性的接触などがある。
 B型肝炎ウイルスに感染している人は日本国内に約110万人~125万人いると推定されている。ウイルスに感染すれば、自覚症状がないまま、慢性肝炎、肝硬変、肝臓がんを発症する可能性がある。冊子の概要は次の通り。

◆名称
・「放置しないで!B型肝炎」

◆インタビュー数
・5名

◆形式
・印刷(B6サイズ、8ページ)
・PDF(https://www.gilead.co.jp/-/media/gilead-japan/pdfs/our-purpose/partnerships-and-community/230508_b.pdf)

◆監修を務めた米澤敦子東京肝臓友の会事務局長のコメント
 B型肝炎ウイルスに感染しても、長期間症状が出ない場合もあり、何十年も経って症状が出てから治療を始めるケースが少なくない。
 また、肝臓は「沈黙の臓器」とも言われ、無症状で、感染していることに気付かないこともありる。B型肝炎はC型肝炎とは異なり、慢性肝炎から肝硬変、肝臓がんというステップを踏まずに、突然肝臓がんを発症するリスクもあるので、心当たりがある人が治療を考えるきっかけとなってくれれば嬉しい。

◆ケネット・ブライスティング ギリアド代表取締役社長コメント
 今回、東京肝臓友の会にご協力をいただき、B型肝炎の患者さんの体験をまとめた小冊子を制作することができたことを嬉しく思う。
 ウイルス性疾患で長年の実績を有する企業として、今回の小冊子が、感染していることに気付いていない患者さんがB型肝炎の検査を受け、適切な治療を受けるきっかけとなれば幸いである。

タイトルとURLをコピーしました