特別早期退職プログラム実施 塩野義製薬

 塩野義製薬は10日、特別早期退職プログラムを実施すると発表した。同プリオグラムの実施は、「グローバルな成長」や「新規事業の確立・成長」の実現に向けた人材ポートフォリオの見直しを加速させることを目的としたもの。
 同社は、2020年6月に中期経営計画「STS2030」を策定し、企業を取り巻く環境や社会の要請が激しく変化する中でも、製薬会社として人々の健康と持続可能な社会の実現に貢献し続けるという社会的使命を果たすために、事業変革や経営基盤改革を強力に推進してきた。
 その中で、これまでの取り組みによる成果と学びからSHIONOGI Group Vision1(2030年Vision)の達成に向けた道筋がより明確になったことを受け、2023年6月にSTS2030を改訂し「STS2030 Revision」を発表した。
 このSTS2030 Revisionの達成には、感染症領域を中心としたグローバルでのトップラインの成長とともに、積極投資による新製品の上市やワクチン事業に代表される新規事業の確立など、さらなるTransformationによる成長をこれまで以上のスピードと推進力をもって実現していく必要がある。
 このように、ビジネスモデルを変革しながらSTS2030 Revisionを達成するためには、全ての業務において新たなケイパビリティの獲得に貪欲に取り組む必要がある。同社では、前例のない挑戦に果敢に挑み、グローバルな競争に勝ち抜ける強い個人を育成するとともに、人材の多様性を最大限に活かす組織の構築を進めるなど様々な経営基盤の強化に取り組んでいる。
 今回、「グローバルな成長」や「新規事業の確立・成長」の実現に向けた人材ポートフォリオの見直しを加速させるため、本プログラムを実施する。同プログラムの概要は、次の通り。

(1)対象者:2024年3月31日時点で50歳以上かつ勤続年数5年以上の社員*
 *2023年7月1日時点でマネジャーラインに従事するもの、および一部の幹部職層は除く

(2)募集人数:約200名

(3)募集期間:2023年8月1日から2023年9月20日(予定)

(4)退職日:2023年10月31日

(5)優遇措置:①通常の退職金に特別転身支援金を加算して支給
②希望者に対して再就職支援サービスを提供

 同プログラムの実施に伴い発生する特別転身支援金等の費用については、2024年3月期第2四半期において計上する予定である。業績への影響は、今後の応募状況等を精査した上で告知する。

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