塩野義製薬は21日、同日開催の取締役会において譲渡制限付株式報酬として自己株式3万1800株(処分総額1億9547万4600円)を処分することを決議したと発表した。処分の概要は次の通り。
◆処分期日:2023年7月20日
◆処分する株式:同社普通株式
◆処分価額:1株につき6147円
◆処分先及びその人数並びに処分株式の数:取締役(社外取締役を除く)2名=1万9000株、執行役員15名=1万2800株
◆その他:同自己株式処分については、金融商品取引法による有価証券届出書の効力発生を条件とする。
塩野義製薬は、2018年5月9日開催の取締役会において、同社の対象取締役及び執行役員を対象とする新たな報酬制度として、譲渡制限付株式報酬制度の導入を決議した。同決議は、塩野義製薬の社外取締役を除く取締役に対する中長期的なインセンティブの付与及び株主価値の共有を目的としたもの。
さらに、同年6月20日開催の第153回定時株主総会で、この制度に基づき、譲渡制限付株式取得の出資財産とするための報酬(金銭報酬債権)を対象取締役に対して支給することをふまえ、同社取締役の報酬総額を年額7億5000万円以内に改定すること及び、譲渡制限付株式の譲渡制限期間として割当てを受けた日より3年間から30年間までの間で同社の取締役会が定める期間とすることなどが承認されている。
今回の処分価額については、恣意性を排除した価額とするため、本年6月20日(取締役会決議日の前営業日)の東京証券取引所市場プライムにおける同社の普通株式の終値である6147円としている。
同価額について塩野義製薬は、「取締役会決議日直前の市場株価であり、合理的で、かつ特に有利な価額には該当しない」としている。