MPHがAMEDの「創薬ベンチャーエコシステム強化事業」に採択 田辺三菱製薬

 田辺三菱製薬は16日、同社グループのコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)であるMPヘルスケア ベンチャーマネジメント(MPH)が、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)が実施する「創薬ベンチャーエコシステム強化事業」において、認定ベンチャーキャピタル(認定VC)に採択されたと発表した。同日、AMEDと契約を締結した。国内大手製薬企業のCVCとしては、初めての採択。
 新薬の開発には多額の資金を要するが、我が国の創薬ベンチャーは、欧米等と比較して、必要な開発資金を円滑に確保しづらいのが現状だ。同事業は、創薬ベンチャーの大規模な開発資金の供給不足を解消することを目的にAMEDが実施している。創薬に特化したハンズオンによる事業化サポートを行うベンチャーキャピタルを認定した上で、その認定VCによる出資を要件として、創薬ベンチャーが実施する実用化開発を支援するものだ
 MPHは、主に神経、免疫炎症、がん領域を対象とした新規治療を開発する日米欧のスタートアップに投資し、それらの事業活動を支援している。日本の創薬ベンチャーとしては、2021年からリベロセラおよびエディットフォースに投資している。
 MPHは、これまで主に欧米で培ってきた有望なスタートアップへの投資を通じた育成経験を、日本の創薬ベンチャーエコシステムの強化にさらに活かしていくため同事業の認定VCに応募し、AMEDでの審査の結果、今回、度採択された。
 2年間の契約期間において、日本国内の有望な創薬ベンチャーと共に本事業の採択課題に選定されることをめざしていく。採択課題に選定されれば、創薬ベンチャーが行う非臨床試験、P1試験、P2試験、探索的臨床試験について、MPHの出資額の最大2倍の補助金をAMEDから助成されることになる。
 田辺三菱製薬グループは、同事業を通して日本の創薬エコシステムの強化に貢献し、病と向き合うすべての人に希望ある選択肢を提供していく。

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