塩野義製薬は1日、アフリカの母子支援活動「Mother to Mother SHIONOGI Project」の第三期事業として、ケニア共和国ナクル県およびガーナ共和国イースタン州アッパー・マニャ・クロボ郡での支援事業を新たに開始したと発表した。
同プロジェクトは、2015年より塩野義製薬およびその従業員からの寄附をもとに、国際NGOワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ、事務局長:木内真理子氏)協力のもと開始され、これまでにアフリカの母子健康改善に向けた取り組みが行われてきた。
ケニア共和国ナロク県を事業地とする第一期事業を完了し、現在は第二期事業(事業地:ケニア共和国キリフィ県)を進めている。
今回、新たに開始した第三期事業では、これまでの第一期、第二期事業において共に活動を進めてきたパートナーであるWVJに加え、ジョイセフ(代表理事:石井澄江氏)との新たなパートナーシップを通して、支援事業を推進していく。
第三期事業の支援地である、ケニアおよびガーナを含むサブサハラ・アフリカ地域における母子の健康に関する環境は、今なお深刻な状況にある。5歳未満児死亡率は出生1000件中76件、妊産婦死亡率は出生10万人あたり533人にのぼり、SDGsにおいて掲げる目標(それぞれ25件以下、70人未満)と比べて大きな隔たりがある。
塩野義製薬は、第一期、第二期を通して得られた学びとネットワークを活かし、多様なパートナーとともに、母子の健康改善に向けた取り組み、特に低中所得国の大きな課題である医療へのアクセスや衛生環境の改善、子どもの下痢症の低減に注力していく。
加えて、パートナーそれぞれの強みを最大限に発揮し、アフリカ地域におけるユニバーサル・ヘルス・カバレッジの実現を目指す。第三期事業の概要は、次の通り。