田辺三菱製薬(代表取締役:辻村明広氏)は17日、ラジカヴァ(一般名:エダラボン)の経口懸濁剤である「ラジカット内用懸濁液」について、筋萎縮性側索硬化症(ALS)を適応症として15日に薬価収載されたことを受け、同日発売したと発表した。
「ラジカット内用懸濁液」は、ALS治療薬であるエダラボン点滴静注製剤(日本製品名:「ラジカット注」および「ラジカット点滴静注バッグ)と同一有効成分を含む経口剤(内用懸濁液)である。
「ラジカット内用懸濁液」は、1日に1回5mlを経口投与する。
これまで、日本におけるエダラボンの投与経路は点滴静注に限られていた。田辺三菱製薬グループは、注射による痛みや投与のための通院・入院など、ALS患者の治療にかかる負担を軽減するため、経口投与できる内用懸濁液を新たなALS治療の選択肢として開発した。
2022年5月12日にラジカヴァ経口懸濁剤(米国製品名)が承認された米国では、これまでの注射による負担の軽減や、経管投与もできるという利点が評価されている。
田辺三菱製薬グループは、日本においてもALS患者の治療負担軽減を実現した「ラジカット内用懸濁液」を新たな治療選択肢として提供していく。