アッヴィは13日、IL-23阻害薬「スキリージ」について、治療困難な乾癬症患者を対象に実施しているP3b非盲検単群試験の52週時において尋常性乾癬の徴候および症状の改善を示したと発表した。
対象は、リサンキズマブ切替え前に、いずれもIL-17A阻害薬であるセクキヌマブまたはイキセキズマブの投与を6カ月以上受けたが効果不十分であった中等症から重症の尋常性乾癬患者。
同データは、ルイジアナ州ニューオーリンズで開催された2023年度米国皮膚科学会(AAD)年次総会のレイトブレーキング研究セッションで発表された。
今回のP3b相非盲検単群試験の結果から、セクキヌマブまたはイキセキズマブの投与で効果不十分であった患者に対し、休薬期間を設けずにリサンキズマブの投与を受けた患者の56.3%が16週時の主要評価項目である乾癬の徴候および症状の軽減(sPGA 0/1)を達成した。
効果不十分の定義は、セクキヌマブまたはイキセキズマブを6カ月以上投与後の医師による静的総合評価(sPGA)スコアが2または3、かつBSAが3%以上10%未満とした。
平均投与期間は、セクキヌマブ投与患者で2.6年、イキセキズマブ投与患者さんで2.1年であった。
◆Nicole Selenko-Gebaueアッヴィvice president, global medical affairsのコメント
AAD総会で発表されたエビデンスは、効果不十分な患者さんが皮疹消失と、疾病負荷が大きい乾癬症状の解消を助けるうえで、スキリージの重要な役割を果たしていることを示すものであった。
常にサイエンスを追求する、我々の継続的な研究の取り組みは、尋常性乾癬のような重篤な免疫介在性炎症性疾患の患者さんのために、現在、そして将来にわたって標準治療を向上させるという当社の継続的な取り組みを体現するものである。