新社外取締役として津坂美樹日本マイクロソフト社長を提案 武田薬品株主総会

岩﨑真人代表取締役日本管掌は退任へ

武田薬品は30日、6月28日に開催予定の第147回定時株主総会で新任独立社外取締役候補者として津坂美樹氏を提案すると発表した。津坂氏は、承認された場合、6月28日付で取締役会に加わる。
 また、代表取締役日本管掌である岩﨑真人氏は退任の意向を表明したため同日付けで代表取締役を退任予定である。その他の監査等委員でない現任の取締役は全員、再選が提案される。
 岩﨑氏は1985年に武田薬品に入社し、国内の営業およびマーケティング部門に在籍した。2008年に製品戦略部長、2012年に医薬営業本部長および取締役、2014年からタケダ・エグゼクティブチームの一員であるジャパン ファーマ ビジネス ユニット プレジデントを務め、2021年に代表取締役日本管掌として日本における事業活動全般を統括した。今後は、現在ジャパンファーマ ビジネス ユニット プレジデントである古田未来乃氏が日本カントリー・ヘッドを兼任する。

◆クリストフ・ウェバー武田薬品代表取締役社長CEOのコメント
 これまでの岩﨑真人氏の多大なるご功労に、取締役会を代表し感謝申し上げる。岩﨑氏は、およそ40年にわたって当社に在籍し、バリュー(価値観)に基づき、グローバルバイオ医薬品企業への変革に、大きく貢献頂いた。

 一方、新たな候補者で津坂美樹氏は、2023年2月に日本マイクロソフトの代表取締役社長に就任した。日本マイクロソフト入社前には、ボストンコンサルティンググループ (BCG) のシニアパートナー&マネージングダイレクターとして幅広い業界を対象にクライアント企業の成長戦略や収益向上、デジタルトランスフォーメーションに関するコンサルティング業務に従事した。
 BCGでは、マーケティングや営業、価格戦略の策定に特化した戦略的コンサルティンググループを創設し、チーフ マーケティング オフィサー (CMO) を務め、2期6年にわたりエグゼクティブ・コミッティ (経営会議) メンバーに加わった。津坂氏は、ハーバード大学政治学部および東アジア研究学部を卒業し、ハーバード大学経営学修士(MBA)を取得している。

◆飯島彰己指名委員会委員長のコメント
 武田薬品は、国内外のステークホルダーの皆様の声を適切に反映しながら、取締役会における性別、国籍、スキルや経験における多様性を強く推進している。
 津坂美樹氏の取締役会への参画により、ガバナンスをさらに強化することが可能になる。

◆クリストフ・ウェバー社長CEOのコメント
 新たに津坂美樹氏が取締役会に加わることを嬉しく思う。津坂氏の深い専門知識と経験により、当社が目指す革新的な医薬品を創出する先進的なデジタルバイオ医薬品企業としての姿をさらに追求していく。

◆津坂美樹氏のコメント
 武田薬品の社外取締役候補者となることを大変光栄に思う。バイオ医薬品企業として武田薬品がサイエンスの分野で有する強いリーダーシップ、価値観に基づいた文化の醸成、サステナビリティの取り組みに尊敬の念を抱いている。
 武田薬品の存在意義(パーパス)と、ビジョンを実現するために、他の取締役の方々と貢献できることを心待ちにしている。

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