3月8日は国際女性デー 血圧の高さ実感更年期世代女性の約半数が「更年期高血圧」知らず オムロン ヘルスケア

 オムロン ヘルスケアは、3月8日の国際女性デーに向けて「更年期の高血圧と高血圧対策に関する意識調査」を実施した。今回の調査は、自身の血圧が高いと実感しているが高血圧症と診断されていない30代~50代の高血圧患者を除く女性650人を(30-39歳女性215人、 40-49歳219人、50-59歳216人)を対象に、2月3日~6日までオンラインアンケート調査で実施したもの。
 同調査結果では、更年期世代の約半数が、「更年期になると高血圧になる可能性が高くなること」を知らなかった。
 さらに、更年期に血圧が高めになることを知っており、自身の血圧が高めだと自覚していながら5人に1人は特に何も対策をしていないことも判った。対策をしていない理由として最も多かったのは「行動を起こす必要性を感じていなかった」が挙げられる。
 厚生労働省が実施した国民健康・栄養調査によると、女性における高血圧症の有病率は、30代で3.3%(予備軍を含めると5.5%)、40代になると9.1%(同19.5%)、50代では19.7%(同36.8%)となり、40代から50代にかけて増加傾向にある。
 女性ホルモンの「エストロゲン」は、血管を拡張させる働きがある。だが、更年期に近づくとエストロゲンの分泌量が低下し、血管を拡張させる働きが弱まるため、血圧が高くなる傾向があるといわれている。従って、更年期世代では、早い段階で家庭での血圧測定の習慣化が重要である。
 オムロンヘルスケア、脳・心血管疾患の発症ゼロ(ゼロイベント)を循環器事業のビジョンに掲げている。
 また、女性の健康管理を応援するプロジェクト「オムロン式美人」では、女性のライフステージに寄り添い健康をサポートする商品や情報発信をしている。
 同社では、今回の調査結果をふまえ、更年期高血圧のリスクや家庭での血圧測定の重要性を広く伝えることで、一人でも多くの女性のゼロイベントを実現していく。調査結果のまとめと詳細は、次の通り。

【調査結果のまとめ】

1、40~50代の約半数は「更年期になると高血圧になる可能性が高くなること」を知らない。

2、「更年期の高血圧」を知っていながら自分の血圧が高めである自覚があっても5人に1人は特に対策を何もしていない。

3、 特に対策をしていない理由で最も多いのは「行動を起こす必要性を感じていなかった」。

4、 「更年期の高血圧」を知っている40~50代女性の2人に1人が健康データを管理していない。

【調査結果の詳細】

1、40~50代の約半数は「更年期になると高血圧になる可能性が高くなること」を知らない。

 「更年期になると高血圧になる可能性が高くなること」の認知を年代別で確認したところ、更年期が始まると言われている40~50代の約半数となる45.5%の人が「知らない」と回答した。30代では68.8%であった。

2、 「更年期の高血圧」を知っていながら自分の血圧が高めである自覚があっても5人に1人は特に対策を何もしていない。

 更年期の高血圧を知っており、健康診断などで血圧に関する指摘や血圧が高くなっている自覚をもった人に、対策としてとった行動について聞いた。
 その結果、更年期世代でも5人に1人(17.3%)は特に何も対策をしていないという実態が浮き彫りになった。また、対策として最も多かったのは「家庭で血圧を測るようになった」で30~50代の各世代で2人に1人(49.3~51.9%)が回答した。

3、特に対策をしていない理由で最も多いのは「行動を起こす必要性を感じていなかった」

 前項で特に何も対策をしないと回答した40~50代にその理由を聞いたところ「行動を起こす必要性を感じていなかった(34.1%)」という回答が最も多い結果となった。続いて多かった回答は、「高血圧の治療をすることがめんどくさい(26.8%)」、「高血圧は一時的な症状で時間がたてば元に戻ると思った(17.1%)」であった。
 この結果からも更年期の高血圧リスクに関する認知拡大や疾病啓発の必要性がうかがえた。

4、 「更年期の高血圧」を知っている40代~50代女性の2人1人が健康データを管理していない。

 直近3ヶ月で、スマートフォンアプリを使って健康データを記録している項目はあるかと聞いた。その結果、40〜50代で最も多い回答は「何も記録していない(47.3%)」であった。
 また、各世代が最も多く回答した測定項目が「歩数」で、次は「体重」であった。それぞれの項目で40~50代では回答率が近く、平均値で「歩数」が36.3%、「体重」が26.6%であった。
 一方で、30代では、「何も記録していない」と回答した人が31.3%、「歩数」が49.3%、「体重」が38.8%となり、40〜50代と30代との取り組みの差が浮き彫りとなった。

タイトルとURLをコピーしました