中央社会保険医療協議会は8日、塩野義製薬の新型コロナ経口治療薬ゾコーバについて、保険適用し薬価を1錠7407.4円、治療1回(5日間計7錠投与)当たり5万1851.8円とすることを承認した。薬価収載予定は、3月15日。
薬価収載後の価格調整(市場拡大再算定)については、ゾコーバの市場規模を迅速に把握するため、薬価調査やレセプト情報・特定健診等情報データベース(NDB)に代え、新型コロナウイルス感染症の患者発生状況、同剤の投与割合、出荷量等の情報に基づき年間販売額を推計。その上で、市場拡大再算定、四半期再算定の適否を判断する。
年間販売額の推計は、四半期ごとに、直近1年間の推計データに基づき判断する。ただし、薬価収載後 1 年間は、収載からその時点までの期間における推計データをもとに年間販売額を算出して判断する。
推計データに基づく再算定は、国民皆保険の持続可能性を確保する観点から、同剤の市場規模が高額になる場合に備えた措置として対応するもの。
これを踏まえ、既存の市場拡大再算定のルールのうち、年間販売額が極めて大きい品目の取扱いに係る特例(年間市場規模が1000億円超1500億円以下又は 1500億円超となる場合)に限り適用する。