悪性リンパ腫治療剤「アドセトリス」 国内でCTCLに対する効能追加申請 武田薬品

 武田薬品は13日、悪性リンパ腫治療剤アドセトリスについて、日本において「再発又は難治性のCD30陽性皮膚T細胞リンパ腫」(CTCL)に対する効能効果及び用法用量に関する効能追加申請を実施したと発表した。
 今回の申請は、CTCL患者を対象とし、アドセトリスの海外P3試験であるALCANZA試験(C25001試験)における有効性および安全性を評価した結果並びに国内P2医師主導臨床試験であるSGN-35-OU試験における日本人に対する有効性及び安全性を評価した結果に基づくもの。
 CD30陽性のCTCLは、悪性リンパ腫の一種で、依然としてアンメットニーズの高い疾患である。CTCLに対して現在用いられるほとんどの治療法は、十分な奏効率ないしは奏効期間ではないことが多いため、新たな作用機序を有する有用な治療選択肢が待ち望まれている。
 アドセトリスは、世界70ヵ国以上で承認されており、日本では厚労省より、2012年3月に「CD30陽性のホジキンリンパ腫および未分化大細胞リンパ腫」を対象として希少疾病用医薬品に指定された。2014年4月には、成人患者おける再発又は難治性のCD30陽性のホジキンリンパ腫及び未分化大細胞リンパ腫の治療剤として発売されている。
 その後、2018年9月、成人患者における未治療のCD30陽性のホジキンリンパ腫の治療剤として承認を取得した。2019年3月には、厚生労働省よりCD30陽性の末梢性T細胞リンパ腫を対象として希少疾病用医薬品に指定され、同年12月に未治療及び再発又は難治性の成人患者におけるCD30陽性の末梢性T細胞リンパ腫の治療剤として承認を取得している。
 小児においては、2019年12月に再発又は難治性のCD30陽性のホジキンリンパ腫および末梢性T細胞リンパ腫に対する治療剤として承認を取得。2022年5月には、未治療のCD30陽性ホジキンリンパ腫に対する治療剤として承認を取得した。

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