TYK2プログラムを有するLakshmi社の全株式をNimbus社から取得 武田薬品

 武田薬品は9日、Lakshmi社の全株式をNimbus社から取得する取引を8日(米国東部標準時間)に完了したと発表した。同株式取得は、米国連邦取引委員会からクリアランスを取得し、その他のクロージング条件を満たした後、株式譲渡契約の規定に従って成立したもの。
 同取引完了により、武田薬品はTAK-279(Nimbus社の旧NDI-034858)を取得した。2022年度第4四半期に予定されているP2b相のデータ発表や2023年に開始予定の乾癬を対象としたP3相試験により、TAK-279は、乾癬や炎症性腸疾患、乾癬性関節炎、全身性エリテマトーデスを含む複数の免疫介在性疾患において、ベストインクラスの有効性および安全性ならびに利便性を示す可能性を有している。
 今回の取得は、拡大する同社の後期開発パイプラインを強化し、ポートフォリオと患者へのインパクトを拡大する可能性とともに、同社のグローバル規模での中長期的な成長基盤を強固にするものである。
 武田薬品は、同取引の完了を受け、同契約に基づき、Lakshmi社の有利子負債や買掛金等に係る調整を行った上で、Nimbus社に一時金として約40億米ドルを支払う。
 また、TAK-279のプログラムから開発された製品の年間の売上高が40億米ドルと50億米ドルとなった場合には、それぞれにつき、10億米ドルのマイルストンをNimbus社に支払う。
 なお、同取引完了による2023年3月期の連結業績への影響は軽微であり、2022年度の連結業績予想またはマネジメントガイダンスに変更はない。

◆モナ・セケイラ武田薬品グローバル ポートフォリオ ディビジョンのプレジデントのコメント
 昨年12月に公表した取得計画に続き、当社は複数の疾患領域において患者さんに大きな変革をもたらす可能性のある高度に選択的な経口TYK2阻害薬TAK-279を後期開発パイプラインに迅速に追加できた。
 本プログラムは、免疫介在性疾患領域における当社の戦略および専門性に沿ったものであり、当社は開発計画のより多くの詳細を間もなく共有できることを楽しみにしている。

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