キイートルーダと標準化学療法の併用療法 進行または切除不能な胆道がんの一次治療P3試験で好結果 MSD

 MSDは9日、キイートルーダと標準化学療法の併用療法について、P3相KEYNOTE-966試験の最終解析で、進行または切除不能な胆道がん(BTC)の一次治療において標準化学療法と比較して全生存期間(OS)に統計学的に有意かつ臨床的に意義のある改善が認められたと発表した。
 この試験におけるキイートルーダの安全性プロファイルは、これまでの試験で認められているものと一貫していた。この結果について、今後さまざまな腫瘍関連学会で発表するとともに、各国の規制当局へ承認申請する予定だ。
 MSDでは、消化器がんの治療薬としてキイートルーダを評価する広範な臨床開発プログラムを実施している。また、胃がん、肝胆道がん、食道がん、膵臓がん、大腸がんなどに対する同剤の臨床試験を実施している。

◆Eliav Barr MSD研究開発本部のシニア・バイス・プレジデント、グローバル臨床開発責任者、最高メディカル責任者のコメント
 胆道がんは進行してから診断されることが多く、5年生存率は約5~15%と推定されるなど、予後が不良ながんである。胆道がん患者さんは、新たな治療選択肢を喫緊に必要としており、今回のキイートルーダと化学療法との併用療法が有効である可能性を示す全生存期間のデータは非常に心強いものとなる。

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