野口医学研究所の関連団体の人野口医学研究所は、内閣府が主催する「野口英世アフリカ賞」に2022年11月と来春に各500万円ずつ、総額1000万円の寄付を行う。
「野口英世アフリカ賞」は、野口英世博士の功績にちなみ、感染症対策の功績者をたたえようと2006年に日本政府が創設。受賞者・団体の選考は、野口英世アフリカ賞委員会が行い、内閣総理大臣が最終決定する。
さらに、同賞は、感染症の蔓延が人類共通の危険であるとの認識に立ちつつ、特に問題の解決が求められている地域であるアフリカでの感染症等の疾病対策及び公衆衛生推進のため、医学研究または医療活動分野において顕著な功績を挙げた者を顕彰し、アフリカに住む人々、ひいては人類全体の保健と福祉の向上を目的としたものだ。
医学研究分野、医療活動分野それぞれの受賞者に対し、表彰状、賞牌及び賞金(各分野それぞれ1億円)を授与する。賞金は、政府の資金に加え、国内外の民間からの寄付も募っている。
野口医学研究所では、アラムナイ(野口アラムナイアソシエーション)メンバーが、アフリカの医療現場の現状を言及したことをきっかけに、アフリカの医療に貢献するには根底となる“医療の質”の向上を図ることが重要だとの認識を示している。
「野口英世アフリカ賞」は、野口英世博士の肖像を「顔」とする同社との親和性が高く、またアフリカ全体の未来の医療に貢献する賞の目的にも強く賛同、さらには新型コロナ感染症の蔓延が、感染症対策の重要性を再認識する事態となり、寄付を決定した。
これまでも、同社は、日本の未来を担う医師・医学生への継続的な支援を行い、1300名を超える医療従事者の教育に携わってきた。提供する医学交流プログラムで海外留学を経験した医療従事者は、世界中の医療現場で活躍している。
また、関連団体である「ステロラ基金」は、「子どもの貧困解消・自立支援」に向けてインドネシアのバタム島の島民に対しての食糧支援や、国内では「外国につながる子どもの学習支援プロジェクト」として川崎市の多文化活動連絡協議会に寄付などを行っている。
野口医学研究所は、今後も様々な支援活動を通じて「野口英世の精神」を継ぐ、患者の痛みや苦しみに共感し、寄り添うことができる医療人の育成に努めていく。