ヒト体細胞加工製品「イエスカルタ」の国内製造販売承認をギリアド日本法人へ承継 第一三共

 第一三共、Kiteおよびギリアドは8日、現在第一三共が保有する「イエスカルタ」の日本における開発、製造および販売の独占的実施権について、2023年中にギリアド日本法人へ承継すると発表した。
 今回の承継は、2017年1月に第一三共とKiteとの間で締結されたパートナーシップ契約を変更して実施されるもの。第一三共と当該契約締結後にギリアドの傘下に入ったKiteは、これまでパートナーシップを継続していたが、今回、第一三共の保有する同品の国内製造販売承認を2023年中にギリアド日本法人へ承継することに合意した。
 第一三共とギリアド日本法人は引き続き協力して情報提供活動を実施し、承継日以降は、ギリアド日本法人のKite細胞治療事業本部が、販売および情報提供活動を実施する。
 国内においては、2021 年12月に最初の治療施設認定が完了し、現在は、全国 6 施設において同品による治療が可能である。
 さらに、日本市場に向けた同品の生産拠点として、Kite の製造工場(米国カリフォルニア州)の追加が本年9月に承認されており、同工場からの供給は2023年初めに開始する予定だ。

◆平島昭司第一三共の代表取締役専務執行役員日本事業ユニット長のコメント
 この度の契約変更によって、イエスカルタの供給能力の拡大、およびこの重要な治療へのアクセス拡大が期待できる。日本の血液がんの患者さんに対し、さらなる貢献が可能となると確信している。Kite との協力のもと、円滑な承継に向けて引き続き尽力したい。

◆クリスティ・ショーKite CEOのコメント
 イエスカルタを生み出した会社として、第一三共とのパートナーシップの下、この革新的な治療薬を日本の患者さんに提供してきたことをうれしく思う。
 今回の契約変更を契機に、日本でのオンコロジー領域への進展の一歩として、ギリアドとKiteは本品に関する取り組みを加速させ、治療へのアクセスと患者さんへのインパクトをできるだけ高めていきたいと考えている。

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