武田薬品とのインチュニブ、ビバンセの共同開発・商業化ライセンス契約終了 塩野義製薬

 塩野義製薬は31日、武田薬品との両社によるインチュニブおよびビバンセの共同開発・商業化に関するライセンス契約が2023年3月末で終了し、同年4月からは武田薬品が両製品の医薬情報提供活動を単独で行うと発表した。
 2011年11月にシャイアー社(2019年に武田薬品と統合)と塩野義製薬が締結した日本における共同開発・商業化に関するライセンス契約に基づき、武田薬品が、注意欠陥/多動性障害治療剤「インチュニブ」、「ビバンセ」に関して塩野義製薬が保有する持ち分の一切を取得するオプション権を行使したもの。
 今回の武田薬品によるオプション権の行使により、インチュニブおよびビバンセの共同開発・商業化に関するライセンス契約は終了する。
 また、武田薬品と塩野義製薬は、オプション権の行使に基づく資産の移管などに関する基本合意書を締結した。塩野義製薬は、本基本合意に伴う一時金を2023年度に受領する予定である。
 なお、両製品の製造販売承認は当面の間塩野義製薬が引き続き保有し、流通業務の移管及び製造販売承認の承継時期については今後検討し決定していく。
 武田薬品と塩野義製薬は、これまで注意欠陥/多動性障害の患者のニーズを満たすためにインチュニブ、ビバンセに関してコ・プロモーションを実施してきた。両社は引き続き緊密に連携し、両製品を必要とする患者に確実に提供できるよう、承継に伴う業務を滞りなく進めていくとともに、製造販売承認の承継までの期間における安定供給、製品情報の提供および収集、適正使用の推進を継続する。

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