オムロン ヘルスケアは18日、「世界メノポーズデー」（10月18日）に因んで、健康管理アプリ「OMRON connect（オムロンコネクト）」を利用するユーザーを対象とした血圧管理に関する意識調査の結果を公表した。
世界メノポーズデーは、1999年に開催された第9回国際閉経学会において21世紀を目前とした高齢化社会の到来を受け、今後更年期の健康に関わる情報を全世界へ提供する日として制定された。女性が更年期における健康を見つめ直す機会とされている。
調査結果では、閉経前の5年間と閉経後の5年間とをあわせた更年期にさしかかる40代から健康管理アプリを使って血圧測定を始めている人が増加。40代の女性5人に1人、50代の約半数が「医師のすすめで」血圧管理を開始している。
また、血圧を下げるための対応では、第1位が「塩分を摂り過ぎないこと」で4人に1人、第2位が「野菜や果物をたくさん食べること」で5人に1人が実施していた。オムロンコネクトユーザー調査結果の詳細は、次の通り。
1、 オムロンコネクトの血圧管理機能を使用している女性は40代から増加。
オムロンコネクトの血圧管理機能には、血圧グラフ、服薬記録のほか、かんたん血圧日記がある。血圧管理機能を利用している女性を年代別でみたところ、30代の5%に対して、40代は21%。さらに、50代は43％と40代から大きく増加していることがわかった。
女性は、更年期にさしかかると女性ホルモン（エストロゲン）の分泌量が減少することにより、血圧が高くなる傾向があると言われている。このことから40代から高血圧に関する関心の高まりが確認できた。
2、 40代女性の5人に1人、50代の約半数が「医師のすすめで」血圧管理を開始。
オムロンコネクトを利用している人のうち「医師に推奨されているため」と回答した人は、40代の5人に1人（20%）。50代の2人に1人（45%）であった。この結果から40代から血圧を理由に医療機関を受診する人の増加傾向がわかった。
3、 オムロンコネクトで血圧管理をしている女性ユーザーの約7割が毎日の血圧値を記録。
4人に3人（75.7％）の女性ユーザーが「毎日」オムロンコネクトを利用していることが判明。また、毎週（週1日以上）利用している人の割合は合計で93％にのぼり、大部分の女性ユーザーがアプリによる血圧の管理を習慣にしていることもわかった。
血圧値は、手帳などに手書きで記録できるが、アプリを使えば自動で記録され、記録まちがいを防ぐことも可能だ。日々の健康管理に血圧測定をしたい、自分が頑張ったことを数値として確認するためなどの健康に対する意識の高い人がアプリを利用している傾向があると考えられる。
4、 血圧を下げるためにやっていることの第1位は「塩分を摂り過ぎないこと」で 4人に1人。第2位が「野菜や果物をたくさん食べること」で 5人に1人が実施。
40代以上の女性が血圧を下げるために日々やっていることを聞いたところ「塩分を摂り過ぎないように気をつける（25%）」が最も多く、続いて「野菜や果物をたくさん食べる（21%）」、「ウォーキング(12%)」となった。塩分を控えた食事や積極的な野菜の摂取は高血圧の予防や改善に効果があると言われている。
◆島本和明日本高血圧協会 理事長のコメント
女性は若いうちは血圧が低めの人が多いが、更年期に近づくと女性ホルモン（エストロゲン）の低下により血圧が高くなる傾向がある。高血圧は、症状が無いため見過ごしやすいのが課題なので、早めの高血圧対策により、心疾患や脳卒中などの発症リスク抑制が重要である。
そのためには、早い段階で家庭での血圧測定を開始して記録し、自分の血圧の傾向を把握することを強くお勧めしたい。記録には血圧手帳やアプリなど様々なツールがあるが、この記載からもわかるように、家庭での血圧を測定し続けることが大切である。血圧値を手帳やノートに手書きで記録している人もいると思うが、限られた診察時間内で記録した値を全て確認し、平均値に算出することは困難である。
オムロンコネクトのようなアプリだと測定した血圧値の平均値を自動算出したり、血圧値の推移をグラフで表してくれるので診察時にも血圧の傾向をスムーズに確認できる。アプリなどのツールを上手に活用し、日々の血圧管理に取り組んで頂きたい。
スマートフォン向け健康管理アプリ「OMRON connnect（オムロンコネクト）」は、スマートフォンにバイタルデータを転送しデータを管理できる無料のアプリだ。 オムロン ヘルスケアの通信機能付き健康医療機器で測定した血圧や体重、体温などのデータをグラフなどで管理できる。
血圧管理機能「かんたん血圧日記」では、血圧値がカレンダーで表示され日々の血圧状態を一目で確認できる。また、血圧の目標値を設定すれば、達成度によって記録の色が変化し、目標に対して高い・低いなどをわかりやすく表示される。
さらに、生活習慣をはじめ服薬や飲酒のメモを簡単に記録でき生活習慣と血圧の関連性がわかる。
オムロンコネクトは血圧計（上腕式・手首式）のほか、体重体組成計、活動量計、婦人用電子体温計・体温計、パルスオキシメータ、心電計に対応している（URL：https://datahealthcare.omron.co.jp/omron-connect/about）。
