卵巣がん治療剤「ゼジューラ錠」発売 武田薬品

 武田薬品は29日、経口のポリADP-リボースポリメラーゼ(PARP)阻害薬「ゼジューラ錠」を発売したと発表した。
 同剤は、ゼジューラカプセル100㎎とゼジューラ錠の同等性を確認したヒト生物学的同等性試験(3000-01-004 study)および溶出試験の結果に基づき、2020年11月に厚労省に製造販売承認申請を行い、2021年9月2日に厚労省より製造販売承認を取得した。
 ゼジューラカプセルの貯法は冷蔵だが、ゼジューラ錠は室温で管理できることが利点の一つ。
 武田薬品は、2020年にゼジューラカプセルを初めて日本で発売してから、これまで多くの初発・再発の卵巣がん患者に治療選択肢として届けてきた。引き続き、卵巣がん治療に一層貢献できるよう尽力する。
 武田薬品は、2017年7月にゼジューラの日本における独占的開発・販売権に関するライセンス契約をグラクソ・スミスクライン(本社:英国)と締結している。
 ゼジューラは、卵巣がんでは唯一の1日1回経口投与のPARP阻害剤である。2017年3月に、進行又は再発性上皮性卵巣がんと卵管がん、または原発性腹膜がんで、白金系抗悪性腫瘍剤を基本とした化学療法で完全奏効または部分奏効が得られた成人患者の維持療法として、FDAから最初の承認を取得した。
 日本においては、「卵巣癌における初回化学療法後の維持療法、白金系抗悪性腫瘍剤感受性の再発卵巣癌における維持療法、白金系抗悪性腫瘍剤感受性の相同組換え修復欠損を有する再発卵巣癌」を適応とする治療薬として、2020年9月25日に厚労省より「ゼジューラ100㎎カプセル」の製造販売承認を取得し、同年11月20日に発売された。
 また、2020年11月、厚労省に「ゼジューラ錠100㎎」の製造販売承認申請を行い、2021年9月2日に製造販売承認を取得した。

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