人工知能技術を応用した基盤情報技術RaptGenを開発 早稲田大学とリボミック

これまで困難であった創薬ターゲットの新薬開発加速に期待

 早稲田大学理工学術院総合研究所嘱託の岩野夏樹氏と同理工学術院浜田道昭教授およびリボミック(東京都)の研究グループは、人工知能技術を応用してアプタマー創薬に広く適用可能な基盤情報技術RaptGenを開発し、その有効性を確認したと発表した。
 同研究は、現在の薬の主流である低分子化合物に替わる次世代の新薬として注目されている「RNAアプタマー」の創薬期間短縮を目的としたもの。研究成果は、3日にSpringer Nature社発行のオンラインジャーナル『Nature Computational Science』(論文名:Generative aptamer discovery using RaptGen)にオンラインで掲載された。
 これまでアプタマー創薬は試行錯誤的に行われてきたため多くの時間を要し、かつ低分子化合物創薬に比べて情報技術の活用は圧倒的に遅れていた。こうした中、岩野氏らの研究グループは、今回、アプタマー創薬に広く応用可能な人工知能技術を用いた新しい基盤情報技術RaptGenを開発した。
 新技術を用いたプロセス短縮により、アプタマー創薬に要する期間の削減と普及や、これまで難しかった創薬ターゲットに対する新薬開発の加速が期待される。
 リボミックは、創薬技術「RiboARTシステム」を活用して、疾患や標的タンパク質に限定されない様々な新薬を創製する創薬事業業務内容業務内容している。

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