武田薬品は6月31日、モデルナ社の新型コロナワクチン「スパイクバックス」について、製造販売承認を8 月1日付で武田薬品からモデルナ・ジャパンに承継すると発表した。
承継後モデルナ・ジャパンは、日本におけるスパイクバックスの輸入、薬事、開発、品質保証および情報提供活動などのすべてに責任を持つことになる。
武田薬品は、当面の間、新型コロナウイルス感染症にかかわる特例臨時接種の枠組みの下、米国 モデルナ社の新型コロナワクチンの流通を引き続き担う。両社は、承継に伴う業務を滞りなく進めていく。
スパイクバックスは、厚労省から特例承認を取得している。適応は、SARS-CoV-2による感染症予防。接種対象は、12歳以上で、1 回目の接種から4 週間を超えた場合にはできる限り速やかに2 回目の接種を実施することとされている。
追加接種は、18才以上が対象で、2回目の接種から少なくとも 5 カ月後に行える。4 回目接種については、ベネフィットとリスクを考慮した上で、高齢者等において3回目の接種から少なくとも5カ月後に接種を判断するようにされている。
◆モ Stéphane Bancelデルナ社CEOのコメント
過去2年間、当社の COVID-19 ワクチンの日本への導入において、武田薬品とモデルナ社との連携により、日本全国のパンデミックへの対応に重要な役割を果たして貰ったことに感謝している。
また、この大切な段階を経て当社の日本での製造販売体制を強化しつつ、2022年も武田薬品とのよいパートナーシップを続けていくことを期待している。
◆Gary Dubin,武田薬品グローバルワクチンユニットプレジデントのコメント
武田薬品のネットワークを活用し、モデルナ社のCOVID-19ワクチンを日本の皆様に提供することで、COVID-19パンデミックに対する初期の公衆衛生対応を支援できたことを誇りに思う。
また、製造販売承認の承継後も、当面の間、流通支援を継続し、供給の継続性を確保していく。