新型コロナワクチン「ヌバキソビッド」厚労省が特例臨時接種に指定 武田薬品

 武田薬品は25日、4月19 日に厚労省より製造販売承認を取得した新型コロナワクチン「ヌバキソビッド」について、特例臨時接種として初回免疫(1、2回目接種)および追加免疫(3 回目接種)を行う場合に使用するワクチンに指定されたと発表した。
 同指定は、予防接種法で定められた新型コロナワクチンの臨時予防接種に係る法令等の改正を経て行われたもの。これを以て、ヌバキソビッドの接種が開始される。具体的な用法・用量は次の通り。

1)対象年齢:18歳以上
2)接種間隔: 初回免疫(1、2 回目接種)は 3 週間の間隔をおいて 2 回
追加免疫(3 回目接種)は2回目の接種から少なくとも6 ヵ月経過した後

3)交互接種:
・ 初回免疫(1、2 回目接種)については、1回目と2回目は同一のワクチンを接種することを原則としつつ、次の場合には、初回免疫(1、2 回目接種) において交互接種を行うことができる。
・ ヌバキソビッド(武田社ワクチン(ノババックス))の国内の流通の減少や転居等により、同ワクチンで2回接種を行うことが困難である場合

・ 医師が医学的知見から、1回目接種と2回目接種に同一のワクチンの接種を受けることが困難であると判断した場合

・ 追加免疫(3 回目接種)については、初回免疫(1、2 回目接種)で用いたワクチンの種類にかかわらず、使用可能とする。
 武田薬品は、ノババックス社から製造技術のライセンス供与を受け、技術移転を行い、現在当社の光工場(山口県光市)でヌバキソビッドを製造している。
 ヌバキソビッドは多くの医療用医薬品やワクチンと同様に冷蔵保存(保管温度:2-8°C)であり、通常のワクチンにおけるサプライチェーンを利用して輸送・保管することが可能である。
 すでに国から指定された施設への供給を開始している。

◆今川昌之武田薬品ジャパン ファーマ ビジネス ユニット ワクチン事業部事業部長のコメント
 パンデミックワクチンは我が国の安全保障において重要な施策である。当社として2剤目の新型コロナウイルスワクチンとなるヌバキソビッドは国内製造ワクチンであり、これまでに他のワクチンで接種実績がある組み換えタンパクワクチンである。日本の皆様への新たな選択肢としての本ワクチンの提供を誇りに思う。

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