乳がん経験者の皮膚関連副作用に関する意識調査結果発表 乳がん患者友の会きららとJASMIN

皮膚関連やしびれなどの副作用の大半は、治療10年後でも減少せず

 乳がん患者友の会きららとJASMINは12日、乳がん治療経験者における治療後の皮膚関連副作用推移の明確化を目的に、全国の乳がん患者会 9 団体、369 名の協力を得て実施した調査結果を発表した。それによると、60%以上が治療に随伴ずる副作用を自覚し、治療後10年以上経過しても、その諸症状の多くは低減がみられないことが判った。主な結果は次の通り。

1、 乳がんの治療を経験した女性の 60%以上が、手術、薬物、放射線などによる治療に随伴する皮膚関連の副作用を自覚していた

2、 副作用の種類は、選択した治療法により差がみられる

3、 乳房、頭髪、爪など皮膚関連部位や、痛み、しびれなどの感覚異常などのなかで、脱毛・髪質の変化以外は、10年以上経過しても低減がみられなかった

 乳がん治療を経験した女性を対象としたアンケート調査の結果から、乳がん経験者の多くは長期にわたり皮膚に関連する症状に悩み、負担を感じていることが示された。さらに、その程度には個人差があることも示唆された。
 これらの結果から医療関係者や患者支援団体、さらには企業をふくむ社会は、この調査結果から示された乳がん治療経験者の長期にわたる負担を理解し、継続的かつ能動的に手を差し伸べ、その低減に尽力する必要性が示された。

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