ギリアド・サイエンシズは20日、HIV感染症およびエイズの啓発活動の一環として、これらの疾患に対する誤解を解消し、正しい情報を学ぶ体験型ツール「HIV/AIDSへの思い込みを変える 頭でっかち解消ボックス」を開発したと発表した。
この体験型ツールは、22日~24日に開催される「東京レインボープライド2022」の同社ブースで初披露する。同ツールの体験を通して、来場者にHIV/AIDSに関する正しい情報の提供し、適切な予防・検査・治療の重要性を発信する。
また、ストーリー映像は、20日より、同社ホームページURL:https://www.gilead.co.jp/)に公開し、より広く啓発を行っていく。
ギリアドでは、HIV/AIDSに関する正しい情報を提供することにより疾患に対する理解および適切な予防・検査・治療の促進を目指し、HIV/AIDSに対する誤解や思い込みと正しい情報を映像で解説する体験型ツールを開発した。
同ツールは、体験者がボックス内の指定の位置に立つと、センサーにより内側四方のモニターに自動的に映像が流れる仕様になっている。
ツールの外側四方もモニターになっており、体験者が映像を視聴している間、外側のモニターには大きな顔のキャラクターが映し出され、体験者が誤解や思い込みを抱いている状態=「頭でっかち」を表現している。
体験者が、約5分の映像を視聴し終えると、そのキャラクターの顔が人間大のサイズに縮小し、誤解や思い込みが解消されたことを表現している。キャラクターは6種類あり、ランダムで表示され、同ツールを外から見る人も楽しめる。
ストーリー(5分28秒)は、HIVの検査で陽性と診断された主人公の一人称視点になっており、体験者が主人公になりきったような没入感を味わうことができる。
恋人や家族に対して、自身がHIV陽性者であることを伝える中で誤解を受け、また自分自身も思い込みを抱いている様子が描かれている。ストーリーの後半では、友人の助言がきっかけで自身の思い込みが解消されるだけでなく、周囲にも正しい情報を伝えることで誤解を解消していく。
ギリアド・サイエンシズは、すべての人々にとって、より健康な世界の実現を目指し、30年以上にわたり医療の革新を追求し、飛躍的な進歩を遂げてきたバイオ医薬品企業だ。同社は、HIV、ウイルス性肝炎、がんなどの生命を脅かす疾患の予防と治療のため、革新的な医薬品の開発に取り組んでいる。カリフォルニア州フォスターシティに本社を置き、世界35カ国以上で事業を行っている。
◆「HIV/AIDSへの思い込みを変える 頭でっかち解消ボックス」のストーリー監修者、認定NPO法人 ぷれいす東京の生島嗣氏のコメント
HIV/AIDSとともに生きる人たちは、現在、治療を継続することで、一般の方と変わらない日常生活を送ることができるようになった。だが、社会の理解は十分でなく、誤解やネガティブな思い込みがいまだ根強く残っている。そのような思い込みを抱く人は、実はHIV/AIDSの当事者の中にも存在する。
また、次世代を担う若い世代では、そもそもHIV/AIDSのことを詳しく知らない方も多い印象である。この動画を見ていただくことで、ストーリーの中で描かれているような誤解・思い込みを正しい理解へのアップデートにつなげていただきたいと思っている。