愛知県との「薬物乱用防止」に関する連携・協力協定継続 塩野義製薬

 塩野義製薬は1日、2018年5月に愛知県と連携・協力協定を締結した「愛知県の薬物乱用防止協力に関する協定書」について、同協定とそれに基づく活動をさらに1年間更新すると発表した。
 両者は、同協定締結以来、薬物乱用防止の啓発、医薬品の適正使用の啓発を中心に連携して活動を進めてきた。2021年度は、新型コロナウイルス感染症の蔓延が続く中、リスクを抑えながらひとりでも多くの県民の皆さまに薬物乱用防止の啓発および医療用麻薬の適正使用に関する正しい情報をお届けできるよう、Webセミナーを中心とした活動を展開した。
 愛知県下を拠点に活動を展開している特定非営利活動法人 医薬品適正使用推進機構(NPO法人 J-DO)との共催および愛知県薬剤師会、愛知県病院薬剤師会後援の下、複数の機会を得た結果、多くの県民の参加のもと、薬物乱用防止ならびに医療用麻薬の適正使用に関する啓発を行った。
 薬物乱用問題は依然として深刻な社会問題の一つになっている。一方、医療用麻薬は従来から主としてがん性疼痛などの高度な疼痛治療において重要な役割を果たしてきた。日本においては、近年特に地域包括ケアの進展により在宅医療の重要性がより高まっているため、医療用麻薬の適正使用がこれまで以上に求められている。
 愛知県と塩野義製薬は、2022年度もお互いの強みを活かしつつ相互の連携を図りながら協力し、協定に基づいた活動を実施していく。なお、過去4年間の具体的な活動実績は「薬物乱用防止の啓発事業、医薬品の適正使用の啓発事業」活動実績は、次の通り。
(1)薬物乱用防止街頭啓発活動
・ 2018年6月24日=6・26ヤング街頭キャンペーン
・2018年7月18日= 街頭啓発活動
・2019年6月23日=6・26ヤング街頭キャンペーン
・2019年7月17日=街頭啓発活動
・2020年度=新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため自粛
・2021年度=新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため自粛

(2)県民講座
・2019年10月5日= 医療用麻薬を適正に使用するための講習会
~医療用麻薬を知って正しく使おう~
・2021年1月7日=医療用麻薬を適正に使用するための講習会
がんの痛み我慢しない
~医療用麻薬との正しいつきあい方~(Webセミナー)
・2021年11月27日=医療用麻薬を適正に使用するための講習会
~身近にある鎮痛剤としての医療用麻薬を正しく知る~(Webセミナー)

(3)医療従事者対象講演会
・2018年5月27日=愛知県女性薬剤師会学術講演会・2018年6月27日=Webによる講演会
・2018年7月25日=愛知県職員薬剤師会学術講演会
・2019年2月7日=Webによる講演会
・2020年2月13日=Webによる講演会
・2021年2月4日=Webによる講演会

 塩野義製薬は取り組むべきマテリアリティ(重要課題)として「社会生産性向上、健康寿命の延伸」を特定し、痛みに苦しむ患者が、医療用麻薬をより安心して使用できる社会作りを目指している。
 従来から取り組んできたがん疼痛の緩和ケア普及活動に加え、愛知県との協定継続により医療用麻薬の不適切な取り扱いを未然に防ぐ活動に取り組むことで痛みに苦しむ方々が痛みにとらわれない生活を送ることができ、医療用麻薬を含む医薬品の乱用を起こすことのない社会作りにより一層貢献していく。

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