レボルカは24日、大日本住友製薬と新規希少疾患薬の創製に関する共同研究契約を締結したと発表した。今回の契約により、同社のAIを利用したプラットフォーム技術である進化分子工学(aiProteinTM)を用いて共同で疾患関連タンパク質の新規創製を行う。
同契約により、レボルカが保有するaiProteinTM技術を活用し、新規希少疾患治療薬候補タンパク質の創製を共同で行う。大日本住友製薬は、同共同研究成果に基づく事業化に必要な独占的なライセンスに係る優先交渉権を獲得する。なお、同契約によりaiProteinTM技術を適用する対象は両社で合意した特定のタンパク質に限定されている。
タンパク質は20種類のアミノ酸の組み合わせで構成され、極めて多様な機能を持つ。近年、進化分子工学により試験管内でタンパク質を進化させ、これまで自然界になかったタンパク質を作り出せるようになった。
東北大学、産業技術総合研究所(産総研)、東京大学の共同研究により進化分子工学を発展的にAI技術と組み合わせてタンパク質をデザインすることが可能になった。
この共同研究成果をもとに構築されたレボルカのプラットフォーム技術であるaiProteinTM技術は、高度に最適化されたタンパク質を極めて短時間、低コストで創製でき、バイオ医薬品、食品・工業用酵素、その他タンパク質の製品開発に威力を発揮する。
レボルカは、生命が機能分子として選択したタンパク質を、人工知能技術を道先案内として試験管内で進化を模倣する進化分子工学を用いて、自然界ではたどり着けなかったフロンティアへ「進化させ」、医薬を中心とする様々な分野が求める機能分子として「育てて」いくことを理念としている。
RevolKaのネーミングは、ラテン語の「進化(evolutio)」とアイヌ語の「育てる(reska)」から造った造語である。会社のロゴは、胎児が生育していく姿から、「育てる(reskaのR)」が「進化(evolutioのe)」を大事に育んでいることをイメージしたものだ。