花王の生理用品ブランド「ロリエ」は8日、ブランドアンバサダーに二階堂ふみを迎え、新しいコミュニケーションを同日の国際女性デーより開始すると発表した。また、企業のオフィスなどに生理用ナプキンを設置する取り組みである「職場のロリエ」を始動することも明らかにした。
「ロリエ」は、女性の心とからだに寄り添い続けるためにコミュニケーションを刷新し、俳優として活躍しているだけではなく、さまざまな社会課題についても自身の言葉で発信している二階堂ふみを新しいブランドアンバサダーに起用した。
二階堂が出演する、瞬間吸収の「スリムガード(医薬部外品)」CMは、3月18日より放映する。また、3月8日の国際女性デーには二階堂が生理や生理をとりまく環境への想いを語る60秒CMを1日限り放映。女性のエンパワーメントを願う国際女性デーに、「ロリエ」の想いを届ける。
一方、「職場のロリエ」は、より働きやすい環境をつくるべく、各企業にトイレットペーパーと同じように生理用品を備品化してもらうことを目指す活動だ。
女性の就業率は年々伸長しているにもかかわらず、職場での生理を取り巻く環境がアップデートされていないという課題に対して、「ロリエ」にも何かできることがないかと考え、生理用品備品化の実現へ向けたプロジェクトを始動した。
3月8日より、「職場のロリエ」を設置する企業の一般募集を開始し、生理用品備品化の実現を目指していく。
20~30代の働く女性500人を対象に、生理に関する意識・実態調査を行ったところ、生理について悩みがある女性の8割以上が、生理中は「仕事の業務効率が下がる」と実感していることが明らかになった。
また、生理中のオフィスワークで困ったことの第1位は「ナプキンを取り替える時間がなかなかとれなかった」で、その対処を聞くと6割近くが「我慢した」と答えたほか、生理中にオフィスで快適に過ごせなかった体験談も複数寄せられた。なお、8割以上の女性が「勤務先のトイレに無料の生理用品が常備されたら使いたい」と回答している。
生理環境を共にアップデートする「職場のロリエ」実施テスト参加企業は、フェムテックに取り組んでいる「宝島社」、OTC医薬品で日本唯一のPMS治療薬「プレフェミン」を販売する「ゼリア新薬工業」、女性/ファミリー層に支持される「アクアクララ」東京本社の3社。
これら3社と共に「職場のロリエ」実施テストを先行スタートし、各社からの意見やフィードバックをもらいながら、活動内容について検討を進め、今後「職場のロリエ」導入を進める。
「ロリエ」は、こうした生理を取り巻く環境をアップデートする活動を通して、生理にまつわる困りごとを解消し、生理の期間も快適に過ごせる環境づくりを促進していく。