28日より同プログラム応募企業・団体募集
参天製薬は28日、日本ブラインドサッカー協会(JBFA)、インターナショナル・ブラインドフットボール・ファウンデーション(IBF Foundation)と供に、「見える」に関するイノベーションの創出を目指し「VISIONE アクセラレータープログラム」を開催すると発表した。
同アクセラレータープログラムは、視覚障がいに関わる“壁”を溶かす6つの募集領域に対して、組織の規模は問わず、新規事業創出を図ろうとする企業・団体からの事業化アイデアの提案を募るもので、28日より募集を開始する。
既存ビジネスに捉われない新しい発想や異分野からの技術応用を幅広く受け入れ、視覚障がいを持ちながらもビジネスの最前線で活躍するメンターやアドバイザーと協働しながら、“壁”を溶かし、かつ事業性を追求できる製品やサービスの創出を支援する。
この取り組みを通じ、晴眼者と視覚障がい者が混ざり合うことで、社会課題への認知が高まり、晴眼者の意識や行動の変容の惹起を意図している。
また、視覚障がい者の新たな活躍を促す取り組みであり、お互いが切磋琢磨し、自身の意識や行動の変容をもたらすことも期待される。
「VISI-ONE」(ビジワン)は、視覚障がいの有無に関わらず、両者が自然に混ざり合う社会の実現を目的にSanten、JBFA、IBF Foundation の3者が2020年10月から10年の契約を締結し立ち上げたもの。
この3者パートナーシップは、世の中の価値観を変える取り組みであり、10 年単位の長期イニシアティブとなる。
「“見える”と“見えない”の壁を溶かし社会を誰もが活躍できる舞台にする」というビジョン達成に向け、①「共体験でそれぞれの個性や強みを理解する」、②「見えるに関するイノベーションを創出する」、③「視覚障がい者の QOL を向上する」という3つのゴールを設定して活動を展開している。
Santen、JBFA、IBFFoundation は、当事者、企業、官公庁など、ステークホルダーとのネットワークを構築しながら、この混ざり合う仕組みを広げ、6 つの募集領域における社会課題解決と事業創出を支援していく。
なお、「VISI-ONE」の名称は、“見える”、“見えない”を超えてひとつ(One)になること、Vision は目指すべきビジョンであり、視る「ビジョン」でもあること、さらに様々なステークホルダーや人々とつながり、連携し、“見える”と“見えない”の壁を溶かしていくという未来への想いから名付けたものである。
VISI-ONEアクセラレータープログラムの概要及び募集要項、今後のスケジュールは次の通り。
◆主催:参天製薬、特定非営利活動法人日本ブラインドサッカー協会、一般財団法人インターナショナル・ブラインドフットボール・ファウンデーション
◆募集期間:2022年2月 28 日~4 月18 日
◆募集テーマ:1. オンラインの壁=見えないこと、見えにくいことによる情報へのアクセスのしづらさ、特にソフト面のインフラを使いやすくするもの等
- オフラインの壁=見えないこと、見えにくいことによる移動や生活しづらさ、特にハード面のインフラを使いやすくするもの等
- 能力の壁=普段使わない感覚を使うことで、自分本来の能力や良さに気づき、その感覚も使ったゲーム、スポーツ、アート、音楽など、余暇の過ごし方に関するもの等
- 働き方の壁=眼の見える車いすユーザーが眼の見えない人の移動を支援するなど、新たな役割の組み合わせを生み出す仕組みや、働き方をさらに快適にするワークプレイスに関わるもの等
- つながりの壁=同じ目線で、助け合い相談できる仲間が見つけられる、自分の気持ちが落ち込みつつあるのを周囲が見守り、声がけしてくれるなどのコミュニティーを生み出すもの等
- 思いがけない壁=コスメなどの美容、美術館、動物園等のレジャー等、見えている人の生活の中で当たり前になっていることを、見えにくい人、見えていない人も使えるようにするもの等
◆募集対象:新規事業創出を目指す企業・団体(組織の規模は不問)
◆採択企業数:5 社程度
◆応募方法:特設サイトからhttps://www.santen.co.jp/ja/accelerator-program/application.jsp
◆参加メリット:賞金総額1000 万円
※審査員賞、オーディエンス賞、アドバイザー賞など、各種表彰毎に賞金額が異なる。
◆今後のスケジュール:3 月下旬説明会および個別相談会、4月18日応募締切、4 月下旬~6月下旬一次選定、二次選定、6月下旬採択企業発表、10月上旬 デモデイ(成果発表会)