武田薬品は3日、競争が激しくダイナミックなグローバル市場において長期的な成長を継続するために、マネジメントチーム体制の一部変更(4月1日付)を決定した。これらのマネジメントメンバーは、クリストフ・ウェバー代表取締役社長兼CEOの直属となる。
マネジメントメンバーの詳細は次の通り。
◆プラズマ デライブド セラピーズ ビジネスユニットのIT部門のヘッドであったガブリエレ・リッチ氏は、2月1日付でチーフ データ&テクノロジー オフィサー(CDTO)に就任した。リッチ氏は、武田薬品のグローバル データ&テクノロジー部門の重要な変革を指揮する。既存のIT部門を強化・発展させることで、業界をリードするデータおよびテクノロジーのアプローチを構築し、患者さんや社会に向けて革新的な医薬品をより良い形で届けことを目指す。
◆現在、U.S. ビジネスユニット プレジデント&グローバル ポートフォリオ コマーシャライゼーション プレジデントであるラモナ・セケイラ氏は、グローバル ポートフォリオ ディビジョンのプレジデントに就任する。新設となるこの部門は、3つのグローバル組織と3つの地域事業を統括し、同社の新製品および既存のグローバル製品を確実に患者に届ける。
セケイラ氏は、グローバル メディカル、グローバルプロダクト ローンチ ストラテジー、ワクチン ビジネス ユニットならびに、EUCAN(欧州およびカナダ)ビジネス ユニット、グロース&エマージング マーケッツ ビジネス ユニット、新設の中国ビジネスユニットの3つの地域ビジネスユニットを統括する。
◆現在、プラズマ デライブド セラピーズ ビジネスユニットのプレジデントであるジュリー・キム氏は、U.S. ビジネスユニット プレジデント兼米国カントリーヘッドに就任する。武田薬品の成功にとって重要な市場である米国において、引き続き成長をもたらすことに注力する。
◆現在、EUCAN(欧州およびカナダ)ビジネスユニットのプレジデントであるジャイルズ・プラットフォード氏は、今後数年間にわたって武田薬品の収益成長の重要なドライバーのひとつであり続けるプラズマ デライブド セラピーズ ビジネスユニットのプレジデントに就任する。
クリストフ・ウェバー代表取締役社長兼CEOのコメント
当社のマネジメントチームは、常に患者さんを中心に考えるというバリュー(価値観)に基づき、革新的な医薬品をお届けする研究開発型のグローバルバイオ医薬品企業への変革を推進する役割を果たしてきた。
私たちの戦略は実を結んでおり、競争力のある規模、グローバルな事業展開、臨床開発段階にある40の新規候補物質(NME)を含む多様なパイプラインにより勢いを得ている。
また、グローバルで医薬品を上市する能力を強化し、データやデジタルを活用して患者さんの体験を変革するなど、明確な目標を持って将来に向かって歩みを進めている。
この経営チームが当社を次のレベルに引き上げ、成長と進化を継続させていくと確信している。
武田薬品では、マネジメントチーム体制の一部変更加えて、エグゼクティブチームの他のメンバーの職責を広げる。チーフHRオフィサーのローレン・デュプレイ氏は、従業員のウェルビーイングプログラムを推進する。
大薮貴子チーフ グローバル コーポレート アフェアーズ オフィサーは、企業としてのパーパス(存在意義)を果たすためのサステナビリティ (purpose-led sustainability)を重要な注力分野として推進し、新たな役職名をチーフ グローバル コーポレート アフェアーズ&サステナビリティ オフィサーとする。
また、チーフ エシックス&コンプライアンス オフィサーのムワナ・ルゴゴ氏は、データプライバシーも担当する。武田薬品では、オンコロジー事業および日本事業に加え、研究開発、財務、事業開発、人事、品質、倫理・コンプライアンス、法務、グローバル コーポレート アフェアーズ、経営戦略、製造などの重要な分野にも引き続き注力し、既存のリーダーシップチームが引き続きCEOのウェバーのもとで取り組む。