2021年度業績予想を上方修正 武田薬品

 武田薬品は3日、昨年10月28日に公表した2022年3月期の通期連結業績予想を情報修正すると発表した。修正した連結業績予想数値は次の通り(カッコ内は前回予想比)。
 売上収益3兆5100億円(1400億円増)、Core営業利益9700億円(400億円増)、営業利益5150億円(270億円増)、税引前利益3850億円(330億円増)、親会社の所有者に帰属する当期利益2425億円(582億円増)。
 2021年度通期の業績予想は、当第3四半期までの業績を踏まえて2021年10月28日に公表した予想から修正したもの。2021年度第3四半期は、グローバルブランド14製品の堅調なトップラインの成長が牽引し、力強い業績を達成した。
 この第3四半期の力強い業績とビジネスの勢いに基づき、武田薬品は、通期の財務ベース売上収益、財務ベース営業利益、Core営業利益、財務ベースEPS、Core EPS、およびフリー・キャッシュ・フローの通期予想を上方修正した。
 売上と利益に係る上方修正は、円安方向に前提為替レートの見直しや、14のグローバル製品の好調な推移による業績の牽引、および規律をもった営業経費の抑制を反映したもの。
 また、今回の業績予想の上方修正では、税率をはじめとしたその他の前提条件についても見直している。
 ◆コスタ・サルウコス武田薬品チーフ フィナンシャル オフィサーのコメント
 武田薬品の第3四半期の業績は、グローバルブランド14製品をはじめとする当社ポートフォリオの変わらぬ力強さと、長期の事業戦略に対する自信を示すものになった。
 当社は、この力強いビジネスの勢いを反映して2021年度通期業績予想を上方修正し、通期で7000から8000億円のフリー・キャッシュ・フローを見込んでいる。
 武田薬品は、グローバルブランド14製品と約40の臨床段階にある革新的なパイプラインへの継続的な投資を通じて、今後10年間にわたる売上成長に引き続き注力する。
 EXKIVITY発売後、2021年度における当社パイプラインで2番目の重要な承認となったLIVTENCITYの米国での上市で、既に成果を見せ始めている。

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