オミクロン株陽性者の積極的健康観察は対象をしぼることに 新宿区 さこむら内科医院 迫村泰成

 オミクロン株主体のコロナ感染症は、東京都の一部地域では、すでに蔓延期に入ったように思います。
 特に、小児(ワクチン接種していない)領域にどんどん入り込んでいる印象です。そこを足場に家庭内に拡大します。遅れて、高齢者施設や持病のある方に及ぶ可能性あり、それぞれの地域で対応する体制を整える必要があると考えます。
 自院での陽性者が日々増加するため、陽性者に電話するという”積極的”健康観察をすべてに行うのは、マンパワーの乏しい診療所には困難となりつつあります(職員総出で行っても毎日診療後に数時間かかり、通常の生活が成り立たない)。
 小児を含め、多くの健常者の感染では重症化しにくいことが判明しているオミクロン株が、すでに95%以上となっている東京都で診療していますので、陽性者はほぼオミクロンと思われます。
 ちょっとこのままでは続けられなくなってきたので、積極的健康観察は、高齢者(60才以上)、基礎疾患ある方、ワクチン未接種者だけに限定することに。
 これからは、若年者や状態の安定している人は、以下のように、相手からのアクションに期待する”消極的”健康観察にシフトします。

・自分で検温や体調管理をしてもらう(My HER-SYS通知も利用)
・「発熱が3日以上続いたり、食事がとれないようなら当院に電話してね」(時間外ケータイ番号も案内する)
・自宅療養者専用相談窓口(フォローアップセンター)の電話番号を案内しておく

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