MSDは15日、JobRainbowが運営するダイバーシティ&インクルージョン(D&I)に取り組む企業を認定するD&I Awardの大企業部門で、最上位の「Best Workplace for Diversity & Inclusion」に認定されたと発表した。
MSDは、社員が持つあらゆる違いを強みの源泉ととらえており、社員一人ひとりが自分らしく力を発揮できるようダイバーシティ&インクルージョンの推進に尽力。年齢、性別、国籍、障がいの有無、性的指向、性自認にとどまらず、多様な背景や価値観を持つ人財が集まるチームづくりを積極的に行っている。
同社では、D&Iの基盤となる、「MSDダイバーシティ&インクルージョン宣言(D&I宣言)」を2014年に策定し、2021年にはよりインクルージョンを強調した内容に改定した。
宣言では、個々の社員のあらゆる違いを尊重する方針を明文化している。また、社員一人ひとりが帰属意識を持ち、周囲から受け入れられていると感じられる職場にするために、会社としてのたゆまぬ努力を約束している。
MSDでは、多様な背景や価値観を持つ社員が、個々のニーズに応じて働き方をデザインし最高のパフォーマンスが発揮できるように、さまざまな制度を整えている。
柔軟な働き方の促進として、取得事由・取得日数・勤務場所不問のテレワーク制度や、業務の進め方や時間配分の決定を労働者自身が決める裁量労働制度を導入している。労働時間の長短ではなく、パフォーマンスやビジネスへの貢献度を重視した評価を行っているため、自分に合った働き方で成果を上げることが可能となっている。
加えて、社員の自発的な活動として、部門を超えて共通のテーマについて話し合えるよう、多くの社員ネットワークが組織され積極的に活動してる。
さまざまな環境にある女性が活躍できる環境づくりを目指した「Women’s Network」、 仕事と育児・介護のバランス向上を目指した「子育て&介護ネットワーク」、LGBTQなどセクシャルマイノリティの理解・支援促進を目的とした「MSD Rainbow Alliance」に加え、「障害者支援ネットワーク」、「ボランティア社員ネットワーク」、「カルチャーアンバサダー」などのグループが活動している。
近年は、ジェンダー、育児・介護、LGBTQなど社員の多様な側面を支える制度として、同性パートナーや事実婚にも住宅手当などの人事規程が適用されるパートナー登録制度の設立や、育児休業制度にパートナーの子も対象であることを明文化するなど、D&Iのさらなる推進に向けた取り組みを実践している。