武田薬品は15日、「タケダ・女性のライフサポート 助成プログラム」の公募を開始したと発表した。同プログラムは、さまざまな事情を背景に、社会や人間関係、将来などに対する無力感や周囲からの理解が得られない孤立感といった生きづらさを抱える女性とその子どもの健康を支援するもの。
助けを求めにくい境遇におかれ、生きづらさを抱える女性を守り、女性とその子どもたちが安心して健康的な生活を取り戻すことを目的とし、武田薬品の寄付をもとに、日本NPOセンターが助成先となる団体の選考・決定等の本プログラム運営を行う。
助成対象は、日常的かつ継続的に生きづらさを抱える女性とその子どもへのパーソナル支援を行う団体のプロジェクトとし、日本NPOセンターが1年ごとに助成対象団体の評価・見直を実施して決定する。
新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、非正規労働者の失業、在宅時間が長くなることによる配偶者などからのドメスティックバイオレンス(DV)による被害、そして自殺など、居場所を失い、社会的に良好とはいえない環境におかれている人々、特に女性が増加するなど、これまで表面化していなかった社会課題が浮き彫りとなった。
これらの課題は、複雑・多様化、かつ複合的なものであり、その解決には時間がかかるが、同プログラムによる成果が各地で同様の活動に取り組む団体にも共有され、モデルとして全国に広がることによって、生きづらさを抱える女性とその子どもたちが健やかな日々を送ることを期待している。
タケダ・女性のライフサポート 助成プログラム概要は、次の通り。
1.助成対象団体
民間の非営利組織であって、生きづらさを抱える女性やその子どもたちの社会的課題の解決に取り組む団体
2.助成対象事業
次の取り組みのいずれか、もしくは複数に該当する事業
①生きづらさを抱える女性の社会的問題の解決に取り組む事業
②シングルマザーの自立支援や子どもの支援に取り組む事業
③女性に対する暴力等の未然防止や保護、自立支援に取り組む事業
④他団体との連携により社会的問題を抱える女性及び子どもの課題解決に取り組む事業
⑤その他、生きづらさを抱える女性への取り組みとして認められる事業
3.助成額
初年度は総額2500万円を予定
1件当たり300~500万円(ただし、助成額は財政規模の1/2 までとする)
4.助成プログラム期間
2022 年4 月~2025 年3 月(3 年間)
*プログラム期間内に3 回の公募および助成(継続助成を含む)を予定
5.助成対象事業期間(初年度)
2022 年4 月1 日〜2023 年3 月31 日(1 年間)
- 応募期間(初年度)
2022 年1 月17 日(月)〜2022 年1 月26 日(水)
7.応募要項
日本 NPO センターのウェブサイト(https://www.jnpoc.ne.jp/womens-life-support/ )より確認。