ゆっくり味わいよく噛むことでエネルギー消費量の増加を確認 早稲田大学スポーツ科学学術院

「咀嚼を」を基本とした減量手段の開発に期待

 早稲田大学スポーツ科学学術院の林直亨教授および医薬基盤・健康・栄養研究所の濱田有香氏らのの研究グループは10日、ゆっくり味わってよく噛んで エネルギー消費量を増加させることを明らかにしたと発表した。
 研究成果のポイントは、液状の食べ物を口の中に含んみゆっくり味わって、あるいはよく噛んでから食べれば、普通に飲み込む際に比べて、食後90分間にわたりエネルギー消費量が増加するというもの。
 この研究成果は、ゆっくり味わって、よく噛んで食べれ(咀嚼する)ば、食後のエネルギー消費量を増加させることの科学的論拠となる。これにより、「咀嚼を」を基本とした減量手段の開発に今後役立つものと期待される。
 これまで、早食いの体重増加への影響が示唆されてきたものの、先行研究では、食塊の大きさの影響が確認されていなかった。同研究の結果、食物の形状(固体状・液状)を問わず、咀嚼が食後のエネルギー消費量の増加を導くことが科学的に明らかとなった。
 これらの研究成果は、9日にNature Publishing Group(英国)のオンライン科学雑誌『Scientific Reports』に掲載された。
 

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