武田薬品は17日、肺がん啓発月間の国内取り組みの一環として、同社の肺がん領域における取り組みを示した冊子「肺がんにおける患者さん主体の個別化医療の進展を目指して」を電子版で刊行したと発表した。
同書は、肺がん患者とその家族、患者支援団体、医療関係者および関連企業を対象としたもの。肺がん領域、特に患者さん主体の個別化医療の進展における現在の課題に言及し、その課題解決に向けて武田薬品が取り組むことをまとめている。
今後、同書を用いて肺がん医療に関わる医療従事者との対話を進めることを目的に作成された。
電子冊子「肺がんにおける患者さん主体の個別化医療の進展を目指して」の概要・内容は、次の通り。
【概要】
肺がん患者とその家族、患者支援団体、医療関係者および関連企業の人々に、武田薬品の肺がん領域における取り組みを示した冊子
【内容】
第一章と第二章では、肺がん患者を取り巻く環境や、個別化医療の可能性に焦点を当て簡潔に紹介
第三章では、患者主体の治療の実現を目指すシェアード・デシション・メイキング(SDM)について紹介
まとめとして、肺がんを取り巻く課題と、日本オンコロジー事業部の今後の取り組みについて紹介
11月20日に「生きる『みかた』を見つけるオンラインセミナー」も開催
また、武田薬品は、11月20日、患者および一般市民を対象として肺がん患者の会ワンステップとの共催による「生きる『みかた』を見つけるオンラインセミナー」を開催する。
同セミナーは、肺がん啓発活動の一環として、肺がん患者が納得のいく治療や人生に向かって進む手助けを目的としたもので、詳細は、同会ホームページまたは武田薬品がん情報ポータルサイト キャンサーペディアで確認できる。
11月は、世界的に「肺がん啓発月間(Lung Cancer Awareness Month)」として知られており、また、11月17日は、国際肺癌学会により「肺がん撲滅デー」と制定されている。
武田薬品は、毎年11月の肺がん啓発月間に、肺がんの患者、医療従事者、支援者をはじめ、肺がんに関わる全ての人をサポートするため、世界中でさまざまな取り組みを行っている。
◆武田薬品日本オンコロジー事業部長 堀井貴史のコメント
肺がんは、がんによる死亡原因として世界でも上位に位置しており、新しい分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬の登場は、患者さんの治療成績向上の可能性を有している。
当社は、引き続き、患者さん中心という理念のもと、革新的な医薬品の創出に加えて、がん患者さんを取り巻く諸課題と向き合い、がんと向き合うすべてのステークホルダーと緊密に連携することで、よりよい肺がん医療の実現と患者さんのQOL向上に貢献していく。